甲状腺疾患について


まず大きく分けて、甲状腺機能異常とそうでない場合に分類されるようです。

前者には甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症があり、後者には腫瘍性疾患があるようですが、詳しくは医療系サイトを見ていただくということで、前者のケースだけ簡単に書きます。

前者の甲状腺疾患の多くは、バセドウ病と橋本病の2つです。

専門科でないので簡単に書きますが、どちらも根本的な原因は同じようで、「自己免疫疾患の異常」と言われています。

どういうことか?と言うと、自分の細胞であるはずの甲状腺の細胞を異物とみなしています。(我ながら、、、、おばかさんですね。ヾ(´▽`;)ゝ )



そのことにより、バセドウ病の場合は、自己抗体が過剰につくられ、これが甲状腺を刺激するため、甲状腺ホルモンが大量に分泌され、色々な症状が起きます。

また、橋本病の場合は、甲状腺細胞を攻撃し、慢性的に炎症が起きる状態になります。(ますますおバカさんですね。ヾ(´▽`;)ゝ )


そして甲状腺ホルモンと言うのは、平たく言うと「元気の源」です。

過剰分泌されるバセドウ病では新陳代謝が活発すぎて、「安静にしているのに常に全力疾走状態」となり、「たくさん食べているのに、どんどん痩せる。」「脈拍が速くなる」等という症状が起きるようです。(その他によく言われているのは「顔つきや目つきがきつくなったり、眼が出てくる眼球突出」という症状です。)

「パワーがありすぎてもてあまし、身体がついてこれず疲れてしまう。」ってことですね。
この病名は、ドイツの内科医「カール・アドルフ・フォン・バセドウ氏が発見したことに由来されます。



対して橋本病ですが…
「慢性甲状腺炎」のことで、こちらは医学博士・橋本策氏が見つけた病気であることから「橋本病」と言われています。(日本人の医学者が見つけた病気なんですねぇ。)字の如く、常に甲状腺に炎症が起きてる状態になっており、コワイ言い方をすると、甲状腺細胞がどんどん壊されていくようです。

その代表的な症状は甲状腺機能低下症。バセドウ病とは逆に「元気がなくなってしまう病気」です。つまり代謝が悪くなっていき、認知症や更年期障害、うつ病に似た症状が起きます。

しかし、誤解しないでほしいのは、甲状腺機能低下症は代表的な症状の1つではあるけども、必ずしも「橋本病=甲状腺機能低下症」ではないということです。(そして、「甲状腺機能低下症」になっても、回復することもあるようです。)



統計的には色々言われてるんですが、ざっくり言うと、患者は圧倒的に女性に多く、「女性の20人に1人は甲状腺疾患がある。」とも言われるほど一般的な病気です。(そのへんは子宮筋腫・内膜症・卵巣のう腫と似てるかも…。)

ちなみに、私の橋本病発見のきっかけとなった症状「甲状腺腫(甲状腺が大きくなった状態)」は、どちらの病気でも起こりうる症状です。

そう言えば、このコーナーを追加するにあたり、色々調べたのですが、橋本病では「喫煙」も甲状腺機能低下症のリスクファクターになるそうです。(やめてよかったかも。。。(^_^;))



余談ですが…「言われてみれば…」の私の自覚症状を書きますと…

・水を一度にたくさん飲むと、一旦のどにひっかかる感じがする。(「食べ物がつまる。」と言うわけではないので、おそらく、甲状腺が腫れて、のどがちょっと狭くなってるせいではないかと。そして同じく橋本病仲間のHさんも同じ事を言っていた。)

・体温調節が苦手になった。
(一旦体温が下がると、お風呂でも入らないとなかなか戻りません。)

以上は、確信を持って「橋本病のせい。」とは言えませんが、前者に関しては、同じく橋本病の方が同じようなことを言われており、後者は、全く別の病気が原因で、副腎皮質ホルモンが自己分泌できない人が、やはり「体温調節が苦手。」と言ってました。ですので、あながち無関係ではないような気がします。