みのこの言いたい放題!!(その3)


一応、一通りの知識があるつもりですが。。本当に自分なりの解釈で、好き勝手言ってますので、これを真に受けて怒ったり、悩んだりしないで下さい。あくまで私の考えであり、みなさんに強制するつもりもありませんので。 (^_^;)(2013年7月27日現在)


子宮筋腫における10の不都合な真実
これこそ「好き勝手に書いてる」って感じだけど、私が子宮筋腫のことで、色々調べたり、人から聞いた中での実感の数々…。

1.(他の病気に比べて)10年前と治療方法にあまり変化がない。

ちょっとは進歩しているかと思うけど、とても10年も経ってるとは思えない。
(相変わらず「手術による切除」が主流。)

ただし、「ホルモン療法 (GnRHアゴニスト療法)は、半年間しか連続して投与できず、次の半年は休まなくてはいけない。その間に、ほとんどが元の大きさに戻ったり、リバウンドしたりする。よって閉経近い女性の逃げ込み療法か、手術前の処置以外では有効ではない。」と言うことが当たり前に書かれるようになって、「やっぱりそうだよね。」と納得した。


2.「子宮筋腫は天寿を全うするまで持って行ける病気」と言う言葉にはかなり疑問を感じる。

「何歳の時に発覚したか?」(=この先、何年エストロゲンにさらされるか?)にもよると思うが(私もそうだが)30代以下で発覚すると、逃げ切りは難しく、いずれ手術適応になる可能性が高そう。


3.ウワサどおり、本当に再発は多い。

私の子宮筋腫が発覚した当初に知り合った病友さんで、手術した人の年齢は30代後半から40歳ぐらい。(もちろん全員ではないけど)その後再発したり、再手術になっている人はかなり多い。何度も手術を繰り返している人もいる。(…という意味では、「もう二度と手術をしたくないから、子宮全摘する。」と言う気持ちは分からなくもない。)


4.(さらに言うと)運よく逃げ切って、閉経したからと言って、もう安心…とは限らない。

一般的には「閉経したら子宮筋腫は縮む。」と言われているが、ある程度の大きさまで成長してしまうと、さほど縮小は期待できず、しかも短期間で一気に縮むものでもないらしい。そして、その大きいままの筋腫は、時に弊害をもたらすことがあり、閉経後であっても、手術を踏み切る人も少なくない。(70歳で手術…という話も聞いた。)つまり、例え良性であろうとも、大きすぎる腫瘍はあまり放置できない…ということらしい。


.「手術すべきか?どうするか?」を悩んで、長いこと迷路にはまり込んでいる人の多くは、症状が少ないしょう膜下筋腫が多い。

命に関わらない病気なゆえに、やはり「自覚症状」というのは手術を決意する大きな決め手。だから(私だって、)しょう膜下筋腫の症状のなさと治療レベル(手術)のギャップに戸惑い、「このままでも何もしなくても大丈夫じゃないか?」という気持ちにさせられる。他の人から見たら、びっくりな大きさに成長してたりするのだけど。。。
(私もそうだけど)「自覚症状がほとんどない。」というのはある意味怖い。


6.子宮筋腫が「小さいうちは経過観察」⇒「大きくなったら、開腹全摘手術」と言うのは、私の母世代(30年前)の古い常識…と思っていたら、(全国規模ではないものの)今でも平然とまかり通っていることが少なくない。(驚愕。。。)


7.子宮筋腫の手術は、医師の勧めや腹腔鏡手術ができるうちに…ということではなく、「自分ががまんできなくなったところで踏み切る。」という考えをもつ人(患者側)もいる。

やはり治療の中心が「開腹手術」であることが原因か?と思う。(何も治療しないより、開腹手術のリスク・デメリットの方が大きいと考えるからか?はたまた子宮温存ではなく、全摘を考えてるから、なかなか踏み切れない…ということだろうか?)


8.逆に医師側の考え方として。。

「例え命に係わらない良性の腫瘍であっても、ある程度の大きさになったら、弊害が出 るから切除すべきだ。」
という考えと、「(基本的に)気になる自覚症状がなければ、 経過観察でよい。」と言う考え方の医師がいると思う。(前者は「内視鏡専門医」で「子宮温存派」が多く、後者は「出産の希望がなければ全摘」と考える医師が多い気がする。) ここでもっとも不幸なのは…医師の考えと患者の希望が合わないこと。


9.もし確たる理由もなく、また患者側が納得していないのに「子宮全摘」しか勧めないのなら……

その理由として考えられるのは。。
絶対曲げない医師のポリシー。(だから「温存したい患者」と「出産希望でもなければ、全摘しか考えられないという医師」の組み合わせが一番不幸…と思う。)
あるいはズバリ、医師側に温存できる技術がない。(子宮全摘より核出の方が時間がかかり困難だから 。)

あるいは、(もっといやらしいことを言うと)今の保険制度では「手術時間がどんなに何時間かかっても点数は同じ。」(=時間をかければかけるほど、病院側は損をする)
つまりは「病院側の経営方針」に関係するのかな?と思わなくもない。(大抵の場合、核出の方が時間がかかると思われる。)…と言う意味では、「腹腔鏡下子宮筋腫核出術」のみを自由診療の料金にしてしまった都内Y病院は「とても潔い」と思う。(非常に評判のよい病院だし、経営的にはアリかと。)


10.そんなわけで、(他の病気でもいえることだが)「どこの病院に行っても同じ」と言うことは決してなく、(特に婦人科は)「行く病院によって運命が変わる」…と言っても過言ではない。だから「病院は選ぶべき」だと思う。


子宮、いりますか?

「手術した方がいいね。」と言われて、本当に何年ぶりか、子宮筋腫のことを色々調べたが…

婦人科の手術において、「【子供を望まない、あるいは妊娠の可能性がない年齢の女性】の場合、教科書的には【子宮全摘】がセオリー」と知って、何だかショックだった。

私も子宮全摘を勧められそうな年齢になったからである。


もちろん、筋腫だけを取るより、子宮ごと取ってしまう手術の方が楽で安全性も高いし、子宮を温存すると筋腫の再発はもちろん、がん発症の可能性はあるから婦人科検診はかかせないし、生理の煩わしさは残る。しかも、そうして温存しても、40歳半ばと言う私の年齢では妊娠・出産する可能性はゼロに近い(と思う)。

「メリット・デメリット」で考えると、実は子宮全摘の方がメリットが多いかもしれない。

それでも…、なんかなんかイヤなんだもん!
「年取ったから自然と妊娠できなくなった。」はいいけど、自ら道を閉ざすようなマネをしたくない。

(M先生は絶対言わなそうだけど)もし「もう子供も産まないだろうから、子宮もいらないでしょ?」と、軽く言ってしまうような医師がかかりつけなら、「絶対手術はしません。もういいです。」とそのまま病院を去ってしまいそうだ。(命に関わらない病気ゆえに患者側も強気。)

もちろん、子宮がんとか命に関わる病気と言うなら別だが、良性疾患で臓器をとるのはどうしても納得できない。「子宮は生命維持のためにあるのではなく、出産・妊娠するための臓器」だから「必要ない場合は削除してもよい」なんて考えは、私はどうしても同意できない。パソコンのアンインストールじゃないんだから。。(…というか、パソコンソフトは削除しても復活できるけど、切除した臓器は元には戻せないし。)

自分の臓器をそんな風に扱われるのはすごく嫌だし、本来あるべきものを切除するのは、やはりどこか体のバランスを崩すことになるんじゃないかな?と思う。

それにしても。。「子宮全摘してよかった。」と言われてる人も少なくない中、私がここまで拒否反応を示してしまうのは、そもそも生理で苦労したこともなく、手術を勧められている現在も、下腹がぽこっとでてるのと、多少、頻尿と生理が重くなったぐらいで、さしてひどい症状がないせいもあると思う。(おまけに子供もいないし。)

しかしながら…悶絶するような生理痛があって、医師から「次手術するなら全摘」と言われていても、「取りたくない。」と言う人もいる。要は価値観は人それぞれ。でも。。その友人に対して、自分のことは棚に上げて、「そんなに症状がひどいなら、子宮全摘すればいいのに。」となんてことを言わなくてよかった!と心から思う。


経過観察は必要…?

正直言って、ここまでの10年間で定期検診が「かったるいなぁ〜。」「めんどくさいなぁ。」と思ったことも何度もあったし(だからなかなかこのHPの更新が進まなかった…というのが正直な事実。)「実は11年も見守る必要なかったんじゃないか?」と思ったりもした。

しかし、それはあくまで「11年目で増大したから。」という結果論でしかない。

巷の体験記を見ていると「数年前に筋腫があるといわれて、“まだ小さいのでほっといて大丈夫ですよ。”とか“誰でもありますから。”と言われ放置していた。」

ところが○年後…、「生理痛がひどい、不正出血があった等々の症状で婦人科を受診したら、筋腫がとんでもなく増大していて手術を勧められた。どうしてあの時医師は、定期検診を受けることを勧めてくれなかったのだろう。」と書いている方も少なからずいた。

さらに「あまりにも大きくなりすぎていた筋腫」が、「いつ大きくなったのか?」が全く分からず、悪性腫瘍である子宮肉腫を疑われ、術後の病理結果がでるまで生きた心地がしなかった…と書かれていた方もいる。

以前は「経過観察」と言うと、「手術したくない人が粘っているだけ」とか「いずれ手術になるんだったら無駄なんではないか?」と思ったこともあったが、今は「見つけた時が治療(経過観察を含む)の始まり」かもしれない…と思う。

医療管理された「経過観察」と「放置」は違うのである。

もし放置されている方がいたら、「ずっとこのままの大きさでいるとは限らないのですよ。」と声を大にして言いたい。^_^;


医師との相性とは…?

どうも私が「相性がいい(=この人は信頼できる)」と思えるタイプはいつも同じなような気がする。

…と言うのも、去年(2012年)、母が亡くなった後に、大変な問題が起きて、生まれて初めて弁護士に依頼した。弁護士…というと、法的手続きにおいて、依頼人の代わりにオールマイティに何でもできる職業で、人生においてはピンチの時にしか相談しないもの。「医師探しと弁護士探し」はすごく似ていると思った。

結局、私が「この人ならば」と信頼し、依頼した一番の理由は、初対面なのに関わらず、「自分の本心を話せた。」と言うこと。

それが「本当は家ごと火をつけて燃やしてしまいたい。」と言うとんでもない発言だったのに関わらず…である。(思い起こせば、初対面のM先生に対しても、「とても話しやすい医師だったので、思わずややこしい本音を言ってしまった。」と書いている。)

そして、疑問に思うことは何でも解決しないと気がすまない私は、質問には嫌がらず何でも答えてくれる人でないとダメなようである。そして…「優しい性格」でないとダメなようで。。^_^;

「男女の区別なくバリバリ働く仕事だから、キツいこといわれても平気じゃないか?」と思われそうだが……
確かに仕事では立ち直れないぐらい厳しい局面に当たることもある。でも、それはお給料をもらってるから当たり前と思ってるし、仕事で「女」を出すのは違うと思う。

でも。。それはあくまで「公」の部分のこと。私は歯医者と外科医は怖いし、病院もイヤだし、痛みにものすごく弱い。

「怒ってくれる医師」が好きな人もいるかもしれないが、もし私がキツい性格や説教好きな医師に当たったら、病気が治る前に、心が木っ端微塵に砕け散ってしまいそうである。。(TдT)(「黙って俺について来い!」タイプもアカンやん。)

ああ、やっぱり医師は選ばなくては。。^_^;