日本人は2人だけ?!(2日目・クルーズ初日 マイアミ)
いよいよ出航!(2日目・クルーズ初日 マイアミ)
しかし、全員参加が義務付けられており、ライフジャケットに書かれたキャビン番号を見て、スタッフが出席をチェックする。対して、やっぱり乗客は気楽なもので、記念撮影をしている人もたくさんいる。 ふと頭上を見上げると、救命ボートが!どうやら自分が乗る救命ボートの下が、緊急時の集合場所らしい。そして、集まった人数を考えると、一度にかなりの人数が乗れるようだ。それにボート自体の数も多いし、これだけあれば、タイタニックのように乗り損ねる人もおらず、自動で下ろせるので失敗することもないだろう。 …というか、カリブの海は1年を通じて温暖で、心臓麻痺を起こすことも、ましてや凍死することもないだろう。しかも、ここは全世界の半数の客船が集まる場所。万が一沈没しても、1時間以内に何艘も救援に来てくれそうである。…なんてことを考えてしまった。タイタニックの見過ぎである。(笑) 避難訓練が終わると、いよいよ出航となる。甲板に出て出航を待つが、一番後ろに並んでいたこの船が、最初に出発するらしい。午後5時となり、出航の合図である汽笛が鳴り、ゆっくりと動き出す。先頭に停泊する「カーニバル・リバティ」の乗客やビーチの観光客が、徐々に港を離れるこの船に向かって手を振っている。あちらもまもなく出航で、お互いに気楽な身分だ。しかし、業務用の船の乗組員たちまで手を振っているのが笑える。 遥かかなたまで続くマイアミビーチを背に、リバティ・オブ・ザ・シーズはいよいよカリブ海クルーズへと向かう。 この船が航行するのは東カリブ海。キューバの北側に沿って東へ進み、2日間のクルージングののち、4日目にセントマーチンのフィリップスバーグ。 そこから折り返して、5日目にプエルトリコのサンファン。 6日目はロイヤルカリビアンのプライベートビーチがあるハイチのラバティに到着し、そこからまた丸1日のクルージングののち、マイアミ港に戻ってくるというスケジュールである。 ハッキリ言って、寄港地なんて何でもよくて、「クルーズライフを楽しむことに意義がある。」と言ったスケジュールだ。(笑) 空は相変わらず気持ちのいい晴天。こうでないとクルーズは面白くない。そしてデッキ11のプールサイドでは、この地域特有の楽器・スティールドラムのライブが始まり、否が応でも盛り上げていく。 ただし、日没は7時30分で、マイアミの高層ビル街のイルミネーションが見れないのが、少々残念である。しかしこの船、停泊している時はもちろん、今もほとんど揺れを感じない。 さて、船が無事に出港すると、いったんキャビンに戻り、夕方6時から夕食となる。今日はカジュアルデーなので、そのまま行っても大丈夫だ。船内のデッキ3、4、5を吹き抜けにしたメインダイニングで、毎食フルコースを食べることが可能なのだ。デッキ5・ボッティチェリ(Botticelli)デッキ4・ミケランジェロ(Michelangelo)、デッキ3レンブラント(Rembrandt)と、それぞれに絵画の巨匠の名前がついているのが笑える。 夕食は、決められた時間に指定された席に着席することになっており、シーパスカードにも夕食時間と階層、自分のテーブル番号が書かれている。 私とみのむちくんの席は、デッキ3のレンブラント。ミキ・ツーリストの人がデッキ4と言ったので、デッキ4で待ったが、直接デッキ3に行けばよかったのである。 デッキ3に行くと、数字の書いたカードがそれぞれのテーブルに置いてあり、まるで結婚式の会場のよう。すべて相席となっており、テーブルの大きさも、「ラージ(8〜10人)」か「スモール(4〜6人)」か、予約時に選択することになっている。 確かラージテーブルで予約したはずだが、なぜか4人席。ないはずの2人席があるところを見ると、今回のクルーズ客は3500人に満たないのであろうか? さらに、担当のウエイターも決まっているようだ。AMARさんというフィリピン人の男性でネバダ州出身らしい。しかし、この人の英語は、私がもっとも苦手とする東南アジア系。何を言ってるのかよく聞き取れない。 しかし「日本語メニューをください。」というと、なんとあるではないか!日本人がほとんど乗船しておらず、毎回同じメニューとは限らないのにびっくりである。そして、日本語メニューを用意する都合だろう。「明日もここで食事しますか?」と聞かれたが、それは分からない。 ところで、このメインダイニングでの食事はフルコースで、それぞれ選択肢がある。まず前菜はスイカのガスパッチョを頼んだが、甘いジュースに香草野菜を入れた妙な味。野菜ジュースか?!さらにメインは、えびのすり身の入ったラビオリ。味は普通だったが、みのむちくんが頼んだリブロースに比べたら、なぜかえらく量が少な目だ。 …というか、みのむちくんのリブロースが、とんでもない量なのである。そして、デザートはサバラン。これは普通。どうもメニューによって、ボリュームの落差が激しい。 ところで、ブログやホームページで、クルーズの食事の写真が少ないのがよくわかる。見知らぬ他人と相席なので、なんとなく撮りづらいのである。 私とみのむちくんのテーブルに座ったのは、カップルらしい白人の男女。しかし日本人と同じく、積極的に知らない人と話すことを得意としない人種のようだ。 そんなわけで、互いに無視するわけでもなく、険悪な雰囲気でもなく、特別何も話をしないままの相席状態となる。しかし、国際交流に華が咲いているテーブルもあり、ウエイターが皿を落として割っただけで、なんでこんなに盛り上がるのだろう。(笑) そして夕食後、歓迎のパレード開始まで3時間ほど、部屋で眠ることにする。クルーズは明日からが本番だし、昨日も一昨日もろくに眠っていないから疲れてきた。しかし、私が寝ている最中に、イザべラさんという客室係の人が来たようだ。「明日のダイニングシーディングは何時からにしますか?」と聞かれたらしい。しかし、応答したのはみのむちくんだけ。うまく答えなくて、結局どうしたのだろう? その後、夜11時となり、ロイヤルプロムナードへと向かう。ここもまた4デッキ吹き抜けで、免税店やお土産物屋などのショップやカフェ、バーなどが並んでいる。すでに導線が引かれており、みな歓迎パレードが始まるのを待っている。 どうやらこの船は、乗客もスタッフも全員参加型で皆巻き込まれるようだ。にぎやかな音楽と共に現れたのは…、イベントのためのスタッフだけでななかった。コックやゲストリレーション(レセプション)、ウエイター等々…各セクション名を書かれたのぼりに続いて、制服のままのスタッフが登場する! ポンポンを持って、ノリノリで楽しそうな人もいれば、普段表方に出ないコックなどは、なんとなく気恥ずかしそう。さらに、ロイヤルプロムナードの上部にある細長いステージでも、ダンスや演奏が見られる。この歓迎パレードは、必見イベントの1つだろう。 終了後、ざっと周囲の店を見て回る。酒類などの免税品や船のオリジナルグッズ、そして日用品なども売られている。さらに、美容院や医務室、図書館や映画館もあるこの船は、「唯一ないのは仕事だけ」という大変素晴らしい環境。(笑)しかし今日は、あまり調子がよくなく、明日に備えて、シャワーを浴びて早めに寝ることにする。 |