本格的クルーズの始まり!(3日目・クルーズ2日目 終日クルージング)

クルーズ2日目。今日からいよいよ本格的なクルーズライフのはじまりである。本日のスケジュールは「終日クルージング」だが、イベントやアトラクションの数は、昨日とは比べ物にならないぐらい多い。朝7時30時からストレッチやヨガなどが開始され、夜中まで色んなイベントが開催される。そして今日も快晴!

午前9時30分ごろ。着替えて、朝食を食べに行く。キャビンを出たところで、昨夜来た小柄な女性スタッフが話し掛けてきた。(私とみのむちくんのキャビンアテンダント、客室係のイザベラさんである。)

「日本語で“Good morning!"はなんと言うのですか?」と尋ねるので、「おはようございます。」と教える。そして、「朝食を食べに行くのですか?」と言われたので、「そうです。」と答えると、「ウィンジャマーカフェがいいですよ。」と教えられた。しかし、まだメインダイニングで朝食を食べられるかもしれないと思い、デッキ3へと向かう。

キャビンへの通路 3デッキ分吹き抜けの階段

昨日と同じく、レンブラントに行くと、入り口に立っているウエイターに「日本人?中国人?」と聞かれる。「日本人。」と答えると、「おはようございます。(日本語)」と言われる。それにしても、今日もみんな陽気だ。(笑)さらに「“ありがとう。(日本語)”とはどういう意味か?」と聞かれるので、「“Thank you.”だ。」と答える。なんかさっきから、同じような質問にばかり、答えているような気がする。きっと、日本からのゲストのために、せめて挨拶程度の日本語は覚えようとしているのだろう。

そして、朝食もまた見知らぬ人と相席。まるで、ランチタイムにサラリーマンでにぎわう食堂のようである。…と言っても、朝食も日本語のメニューがあり、主食は普通のパンかデニッシュ、オートミール、シリアル等々、卵もサニーサイドアップとかスクランブルエッグとか、色々と選べる。そこで私は、マフィンの上に卵とベーコンを載せたもの、そしてフルーツとフレッシュジュースを頼む。味はまずまずか?

朝食を終えると、この船の施設を見て回ることにする。昨日は初日で、チェックインしたばかりで落ち着かず、甲板とロイヤルプロムナードにしか見ていなかったのだ。全長が新幹線13両分もあるこの船は、単なる交通機関ではなく、クルーズライフを楽しむことに意義がある。

そのため、毎晩ショーが行われるシアターやスケートリンクまである。おまけに、映像素材やテレビカメラで撮影した映像を、スクリーンに出せるスタジオ設備があるから驚きだ。さすがに朝からは開催していないが、日中はアイススケート場として、乗客に無料で開放される。靴も無料で借りられて、利用することができる。しかし室温は、効き過ぎの冷房のごとく寒い。

アイススケート場 テレビスタジオ
スタジオのヨコはギャラリー風 スケート場の座席

正午を過ぎるころ、ウィンジャマーカフェで軽く昼食を食べる。昨日のメニューとほとんど変わりはないのだが、併設と聞いていたアジアンバフェというのは、ウィンジャマーカフェの中にあることに気づく。ひとくちに「アジア」と言っても様々。「バフェのメニューは、お客様の国籍により変更します。」とあったが、今回のクルーズでは、(おそらく)日本人は私とみのむちくんだけと思われ、あまり日本食の存在は期待できなさそうだ。まあいいけど。

そんなわけで、味噌汁があったこと自体が驚きである。…と思っていたら、どんぶりの中に、てんこ盛りに具を入れ、その上にザバッと味噌汁をかける東洋人を見かけた。間違いなく、日本人ではないだろう。

ウィンジャマーカフェ 食べ過ぎてしまうバフェ
みそ汁の具 記念撮影(おそらくスタッフによるもの)

さて、毎晩キャビンに配られる「クルーズコンパス(CRUISE COMPASS)」という船内新聞には、クルーズ中のお知らせ(天候やドレスコードや寄港地等)、イベントやアトラクションなど、さまざまな情報が掲載されている。もちろんすべて英語。しかし、ミキ・ツーリストの人からもらった日本語版コンパスがあるので、そちらを参考に、「面白いイベントがないか?」チェックしていく。

すると12時30分より、同じくウィンジャマーカフェで、野菜の彫刻ショー(Vegetable Carving)があるので見学することにする。フィリピン出身のシェフが、器用に野菜や果物を適度な大きさにして、切込みを入れたり、竹串でつなげたりして、クマやペンギンなどの動物を仕上げていく。それにしても、すいかもバナナもパイナップル、りんごやさくらんぼうも野菜なのか?

クマを作っているところ スイカでひまわり作成中
かなり完成に近づく バフェの飾りに使われている
3つ一緒に ペンギンとよく分からない花
果物で作ったクマ プールサイドは盛り上がり!

その後、一旦キャビンに戻り、水着に着替えて、プールサイドに行く。(実は今回の旅行のために、水着を新調したが、日本ではとっくにシーズンが過ぎており、定価の1/3ぐらいの安い水着である。笑)

何だか、人だかりが出来ていて、「男性美脚コンテスト(Men's Sexy Legs Competition)」なるものが開催されている。出場者は男性5名ほど。女性の審査員の前で、1人ずつ美脚ぶりをアピールするようだ。しかし、女性審査員が座っているチェアの手すりに乗って、腰をふりふりしている小太りのおっさん。イスが壊れそうだと言うのに、みんなノリノリのアホである。(笑)優勝したのは子供のようで、まあ無難な選択か?

さらに、このデッキ11には展望ジャグジーがあり、カリブ海が一望できる。いわゆる展望風呂感覚。(笑)今日は終日クルージングのせいか?カリブの海は、島一つ見えず、まわり一面海である。そしてプールは、子供専用のH2Oゾーン、すべての人が利用できるメインプールと、水中バスケなどができるスポーツプールと、18歳以上しか入ることができない大人専用のソラリウムがあり、大人用プールの水深は意外に深い。プールサイドでチチというカクテルを飲むと、意外と酔いが早く回る。

パターゴルフも出来る!! デッキ13から見下ろす

夕方4時過ぎ、さきほど昼食を食べたウィンジャマーカフェに行く。この時間はアフタヌーンティタイムとなっており、メニューも紅茶やクッキー、サンドイッチ、ケーキなどに変わっているのだ。

クルーズでは、1日3食の他に、早朝のモーニングコーヒー、午後のアフタヌーンティー、夜食など、いくらでも無料で食べ放題。だから「1日に6回から8回食事する」といわれており、まさにそれを実践しているかの如くである。(笑)しかしこの2時間後に、またメインダイニングのしかもフルコースの夕食があるので、フロリダ名物・キーライムパイとフルーツだけにしておく。




1回目のフォーマルデー(3日目・クルーズ2日目 終日クルージング)

さて、この船には、メインダイニングとバフェレストラン、ハンバーガーショップの他に、カバーチャージが発生するレストランが2軒ある。イタリア料理の「ポルトフィーノ(Portofino)」とステーキハウス「チョップスグリル(Chops Grille)」である。
階段を下りるとカジノが。。
ポルトフィーノは1人20ドル(約2166円)、チョップスグリルは25ドル(約2,700円)のカバーチャージがかかるけど、せっかくだから入ってみたい。まずポルトフィーノに予約の電話を入れると、全日程予約でいっぱいとのこと。だが今日の18時45分だけは、空席があるらしい。

しかし今日は、今回のクルーズ初めてのフォーマルデーで、メインダイニングではきっと特別な料理が提供されるのだろう。(確か「明日の料理はエスカルゴと…」なんてインフォメーションを聞いた気がする。)

さらに、昨日歓迎パレードのあったロイヤルプロムナードでも、19時30分から「船長主催の歓迎レセプション(Captain's Welcome Aboard Reception)」、20時10分から「船長の歓迎の挨拶(Captain's Welcome speech)」が行われ、ちょうど予約の時間と重なる。

ちょっと悩んだが、この日以外の予約は無理であろうと思い、結局18時45分でOKした。さらにチョップスグリルも電話してみたが、時刻は17時を過ぎ、受付を終了していた。とりあえずポルトフィーノに予約を入れられたのでいいだろう。

またキャビンを出て、カジノフロアを覗くと、まだ時間が早いのか、やたら閑散としている。しかし、まだ17時だと言うのに、ちらほらフォーマル姿の乗客がいる。ドレスコードは18時以降なのだけど、気の早い人もいるもんだ!

カジノに入るみのむちくん まだ誰もおらず

そして、レストランの予約時間の1時間ぐらい前、私とみのむちくんも、着替えるために一旦キャビンに戻ることにする。フォーマルのドレスアップは時間がかかるのだ。しかし、前述したとおり、このリバティ・オブ・ザ・シーズはカジュアル船。フォーマルデーとは言っても「タキシード率20%程度」だし、ウィンジャマーカフェなどで食事するなら、カジュアルのままで大丈夫らしい。

キャビンに入ると、ベットの上に、明日のコンパス(船内新聞)と共にタオルアートの犬(ダックスフントか?)が置かれている。どうやら夜のベットメイクの際、ロイヤルカリビアンのロゴ入りミントチョコと一緒に置いていくらしい。勿体ないので、崩さずにソッとソファに移動させた。

このようにコンパスと一緒に置かれる タオルアートの犬

予約時間になり、ポルトフィーノに行くと、意外と店内は閑散としている。(それならば、もっと遅い時間でも、空いてるかどうか聞けばよかっただろうか?)しかも、カジュアルな服装のままの人もいた。しかし、店内を見回すと、ドレスコード通りフォーマル着用の人は、よい席に通されるようだ。私とみのむちくんが案内された席も、静かで見晴らしのよい窓際。そして、船は一路プエルトリコに向かっており、昨日より30分も早く日没を迎えている。

担当ウエイターは、ポルトガルから来たというカーラという大変陽気な女性。ソフトな話し方をする女性で、丁寧な物腰が、アルハンブラ(ドバイのスペイン料理レストラン)のウエイトレスに似ているかも?と思う。

ポルトフィーノの店内 パン(色々な薬味?が美味!)

この店もメインダイニングと同じく、好きなものを好きなだけ注文することができる。(それでも、カバーチャージと飲み物代以外は請求されない。)本日のスープ、ペンネ(みのむちくんはパスタ)、海老のグリル、デザート、カプチーノを頼む。

4種類のデザートのうち、何にしようか悩んでいると「1つ1つは大きいから、全種類をちょっとずつ盛り付けたらどうかしら?それとってもいい考えよ♪」と言われ、そうすることにした。女性には心惹かれる選択である。そして飲み物は、フルボトルのロゼのワイン。

伊勢エビのスープ 前菜
ペンネ シーフードパスタ

まず前菜のスープは、ロブスターでだしをとった濃厚な味。スープの中には、細かく刻んだロブスターも入っており大変おいしい。昨日のガスパッチョとえらい違いである。(昨日のは、野菜すいかジュースだ。苦笑)さらにペンネの湯で加減もちょうどいい。ちなみにみのむちくんのシーフード料理は、本当にシンプルで、いわゆるシーフードバーベキューのようなもの。映像でも見たが、やたらでかいので笑える。(もちろん串からはずして取り分けてくれるが、ホタテの貝柱など大変でかい。)

そしてデザートの盛り合わせは、どれもなかなかおいしい。チョコレートケーキはちょっと甘く感じたが、高級なチョコケーキの味がする。さらに、会計する時もクッキーのようなものを出され、かなりお腹一杯なのに食べてしまった。(笑)

シーフードのバーベキュー 海老のグリル
私のデザート4点盛り みのむちくんのデザート(1点のみ)

最後のコーヒーやワイン(フルボトル)の料金を含め、2人で88ドル(約9,530円)ほど。高級レストランのようで、フォークやナイフは逐一取り替えるし、テーブルクロスも、汚れたらちゃんとふいて、上から新しいクロス(というかナプキンか?)をかける。

メインの料理は「これがイタリアン??」と思わなくもないが、さすがにカバーチャージをとるだけのことはある。もうこれ以上食べられないというぐらいしこたま食べたが、今回の旅行で、初めておいしいと感じた料理である。(アメリカに食レベルを期待してはいけない。)

ロイヤルプロムナード 展示されているクラシックカー

そんなわけで店を出る頃には、船長の歓迎レセプションはすっかり終わってしまったが、ロイヤルプロムナードでプロカメラマンによる撮影を行っており、せっかくドレスアップしてるのだから撮影してもらう。カメラマンが色々ポーズを指示するのだが、おかしくて笑えてくる。(そして、出来上がった写真は、日本人カメラマンでは「絶対ありえね〜。」と思うような構図である。笑)

そして、さきほどポルトフィーノで「スコールか?」と思っていたが、何気に外を見ても、特別ぬれていない。通り雨だったのだろうか?

アイスクリーム屋 美容室

一旦、キャビンに戻り、船内新聞をよく見ると、吹き抜け構造にアイススケートショー(“ENCORE!”an ICE SPECTACULAR)の整理券の配布は、なんと!今日の朝8時30分から10時までではないか!アイススケートショーはかなり人気のショーで、しかもクルーズ中3回しか行われず、しかもそのうちの1回は今日である。果たしてチケットは残ってるのだろうか?当日でも空席があれば入れるが、整理券があった方が確実である。

もう、かなり眠くなってきたのだが、明日に伸ばさないほうがいいだろうと思い、ダメ元で、ゲストリレーションに行って訊ねる。すると、火曜日と水曜日のうち、水曜日の券がまだ残っており、それを2枚もらう。

しかし、この日もまたフォーマルデーで、メインダイニングの時間と重なるのが悩みどころである。まあ、何とかなるだろう。それにしても今日はなんだか、中途半端に目的を達成する日だ。

ついでにカジノフロアを覗くと、夕方とは比べ物にならないぐらい賑わっている。この喧騒といい、設備の充実さといい、この船はまるでラスベガスのホテルのよう。時刻は12時近くなり、アイススケートショーのチケットも手に入れたし、レストランの予約も入れたし、シャワーを浴びて寝ることにする。

普通の観光と違うのは、室外にいる時間が長いこと。乾燥もひどいし疲れるから、早く化粧を落としたいのだが、キャビンから出てうろつく限りはそうはいかず、そのへんがオンナゴコロであり悩みどころである。