プラハ行きですか?(初日・チューリッヒ〜プラハ)

機内から出ると、日本より少々ひんやりとした空気が流れる。バリバリの観光地なせいか?日本人がかなり多いが、それでも外国に来たなあと言う空気。何よりも「やっぱりヨーロッパはいいなぁ。」と感無量である。

そして海外の空港は、普段見たことがないような航空会社が乗り入れているので面白い。このチューリッヒ国際空港では荷物は受け取らず、そのままトランジット先へ向かうことになる。搭乗ゲートは「A」というエリアにあるようだが、まだゲート番号は表示されていない。同時刻の便が表記されているので、まもなくだろうか?

余談だが、この案内ボードは「現地語」と「英語」で表記されていることが多い。…で、実は「プラハ(Praha)」は現地語(チェコ語)読みで、英語では「プラーグ(Prague)」、

「ウィーン (Wien)」も現地語読み(ドイツ語で正確には「ヴィーン」)で、英語では「ヴィエナ (Vienna)」であると言うことを知った。(そんなわけで以前、「ヴィエナチューリッヒ空港モノレールのり場 (Vienna)」と「ヴェニス(Venice)」を間違えたことがある。)まあ、JapanとNipponみたいなものか?

それにしても…、この辺でイミグレがあってもいいと思うのだが…?

しかし、見当たらない。とりあえず、搭乗ゲート方面に向かって歩いていくと、モノレールで移動しないといけないようだ。
ホームには「10〜15min」と書かれてある。「10〜15分間隔の運行」という意味だろうか?それとも出発ターミナルまで、そのぐらいかかるのだろうか?

移動に10分も15分もかかるようなバカでかい空港には見えないが…。だが、先発のモノレールがいっぱいで、次に乗ろうと待っているとき、「運転間隔」であることに気づく。そんなにあいてるのか〜〜。もしトランジットの時間が45分しかなかったら、本当にギリギリである。

モノレールに乗ると、「ウンモォォォォ〜〜〜〜ちりんちりん」という超牧歌的な効果音。(笑)スイスのイメージそのまんまか?

降車して次のゲートに向かって歩いていくと、突如入国審査のブースが現れる。そして、「あなたはどこに行くのか?」と「何日滞在するのか?」と聞かれる。単にスタンプを押すだけと言うことが多い、シェンゲン条約加盟国の入国審査にしては珍しい。

「10年前の入国審査のトラウマ」は克服したとは言え、最近よく入国審査官に質問されるなあ…。しかし、みのむちくんは何も聞かれなかったらしい。もちろんファミリーネームが同じなので、家族(同行者)と思ったのだろうか?

さらに歩いていくと、セキュリティチェックがあり、免税店エリアへと続いている。みのむちくんは「空港の外に出たい。」と言うが、どうやらそれはかなわなそうだ。アメリカのように、国際線に乗るトランジット客が、簡単に外には出られる空港の方が珍しいのである。

チューリッヒ空港 免税店エリアへ

特にやることもないので、プラハ行きの搭乗ゲートを目指すことにする。セキュリティチェックは、「シャンプーなどの液体物は持ってないか?」とか色々と細かい。(アメリカのように靴を脱がされないだけマシか??)

到着したゲートは、まるで田舎の空港のサテライトのよう。本当に売店も何もないので、何もすることがない。おまけにトイレもなく、表示のある扉を開けてもらったら、その先はもと来た場所。しかも一方通行で、おかげでもう一度、セキュリティチェックを受けないといけない羽目になる。みのむちくんに荷物を見てもらってるとは言え、パスポートと搭乗券だけは持ってきてよかった。

その後、待つこと1時間程度…。「チューリッヒとプラハって、時差あるんだっけ?」と思いつつ、時計をチューリッヒ時間に合わせる。
しかし海外旅行時、毎回やってるのに忘れている電波時計の時刻の合わせ方。意外と時間がかかってしまった。

何もすることがない搭乗ゲート 搭乗便に向かう

プラハ行きの便への搭乗は、バスに乗って向かうようだ。搭乗口でパスポートと搭乗券を見せ、バスに乗るが、注意しないと他の都市に行くバスに乗ってしまいそうである。(下の写真の通り、行き先表示は小さい。しかもこれは「ブダペスト行き」の便専用)そして運転手は結構運転があらい。

プラハまでは小さな機体で、スイス・インターナショナルエアラインズの表示もなく、グループ会社なのだろうか?しかも、エアバスとかボーイングではなく、見たこともないような機種である。

バスの表示は小さい 搭乗するみのむちくん(右側)

だが機内に入ると、シートピッチは広く、長距離国際線もこうなら、かなり楽でよいのだが。しかし、足元に荷物を置こうとすると、どうも私とみのむちくんのシートは、緊急時に脱出の手伝いをする場所。1時間ちょっとのフライトとは言え、足元にも荷物を置けないのは不便だし、テーブルも肘掛の備え付けのもので、なんだか損した気分である。プラハ行きの機内

だが、さっきから気になっているのが、この便の行き先。

搭乗口では搭乗券のチェックをしていたが、それ以降は見もしない。飛行機には行き先は表示されていない。しかし、同時刻発便が何便かあり、飛行時間もほとんど変わらないだろう。

「Welcame to Budapest.」
「ええええ〜〜?ブダペストぉぉ〜?」
…なんてことになりかねない。

思わず「これって、プラハ行きですよね?」と確認したくなる。電車じゃないんだから。。(苦笑)

ほとんど満席だから、その可能性は低いものの、もっと空いていたら、間違って乗っても確認されないまま離陸しそうである。

それにしてもこの便の客室乗務員は、ずいぶんおおらかだ。ボーディングタイムには乗客と世間話しておしゃべりしているし、離陸時のシートベルトサインが出ていても、まだすたすたと歩いている。制服もずいぶんカジュアルだし。(スイス・インターナショナルエアラインズの系列会社か?)

しかしスイス・インターナショナルエアラインズは操縦が荒いのか?それとも、このパイロットが荒いのか?「これが滑走路に向かう速度か?」と思うぐらい、えらく飛ばしている。だが、どうも10分程度遅れてテイクオフするらしい。17時30分発が、やたら密集しているせいだろう。

滑走路へ向かう(前方が滑走路) 機内からチューリッヒ上空

上昇を続け、高度が安定した頃、飲み物サービスが始まる。1時間20分という短いフライトなので、何か出るのか?と思っていたら、バター付きパンだけである。しかも冷えていて、ちょっと硬い。そして到着直前…「Welcome to Prague.」と言うアナウンスが流れる。

ああ、よかった間違ってなかった。

軽食のパン チェコの上空
プラハ・ルズィニェ国際空港に到着 チェコ上空

だが、チューリッヒも田舎の空港なら、プラハ・ルズィニェ国際空港(Ruzyne International Airport)も田舎なのか?上空から見るチェコは、まるで成田空港上空を飛んでいるようである。

時刻は18時40分と、予定より10分程度早い到着。しかしランディングも荒いパイロットある。荷物もすぐに受け取ることができ、思ったより30分ぐらい早い。

到着ロビーに向かうみのむちくん プラハ・ルズィニェ国際空港

さてホテルまでは、タクシーの送迎サービスを予約しているので、到着ロビーにて、ドライバーが待っている。しかし、ここでちょっと問題なのは、私とみのむちくんはまだ、全くこの国の貨幣を持っていない。送迎代は日本で両替したユーロ払いのつもりだが、現金(チェココルナ)が全くないのは不便である。

だがバゲージクレームの両替所は、レートがよくない…と相場は決まっている。そこでドライバーには、ちょっと待ってもらって、みのむちくんはATMで現金を下ろす。

しかし、みのむちくんがATMで下ろしたのは、1000チェココルナ札2枚。1コルナが約5.5円なので、ホテルでポーターで払うチップがない。散々考えて、このドライバーにはチェココルナで払っておつりをもらい、それをチップにすることにする。(…という話を延々車の中でしているわけだが、ドライバーに日本語が通じないあたり、欧州圏は気楽である。笑)




チップがない!!(初日・プラハ)

プラハ市内までは、「あ〜これはぼったくられてもわからないな。」と思うほどに遠く、道が複雑だ。しかも、中心部に入るまで20分が経過している上に、裏道らしきものを通ったわりには渋滞に引っかかる。

このサービスの料金は、22ユーロあるいは560コルナ。(日本円にして3000円程度。)そして、4時間のプラハ市内観光のバウチャー(英語ガイド付き)とプラハ市内地図を無料で渡される。(市内観光は、毎日決まった場所から決まった時間に出発するが、予約制ではないようだ。)
プラハの夜景
送迎だけで市内観光がつくと思わなかったが、私とみのむちくんのプラハの滞在時間は1日半しかない。参加すれば効率よく回れるのかもしれないが、ただより高いものはない。

何かセールスされるか?あるいは土産物屋などに立ち寄られるか…、どちらかではないか?煩わしいので参加しないことにする。

結局、空港から45分かかってホテルに到着する。しかし料金は定額制で、ちゃんと領収書もくれるし、利用して正解だったか?(2人で18ユーロの乗り合いタクシーもあるが、運が悪いと「プラハ市内引き回しの刑」となり、ホテル到着が一番最後になる可能性がある。)

そして、荷物を降ろすのをみのむくんが手伝おうとすると、「これは私の仕事です。」とドライバー1人で全部運んだ。1000チェココルナを渡して、「380コルナ返してほしい。」(60コルナはチップのつもり)と言ったら、「おつりがない。」と400チェココルナ戻ってきた。いい人である。

しかし、これでまた振り出しに戻った…。(苦笑)ホテルのチップを支払うお金がない。

何か買ってお金を崩そうと、200コルナ持ってウロウロする。しかしここは観光の中心部。行けども行けども、お土産物屋しかない。両替屋を見つけたのだが、「1円を0.149コルナで買う店」と「100円を17コルナで買う店」の2軒。

どっちが得なんだ〜〜??

よくわからなくなり、一旦ホテルの前で待っているみのむちくんのところに戻る。結局100円を17チェココルナのところで両替し、10,000円が1670コルナになる。(「コミッションなし」とあったが、これってコミッション取ってるのではないか?180円程度だからよいが。)1コルナ=約6円なので、まずまずである。

しかしこの後、ホテルのフロントでのレートは「1000円で180コルナ」。手数料がわからないので断定できないが、かなりよいレートだ。(普通に考えると、ホテルの両替が一番レートが悪いはずなのに意外である。)

グランドホテルボヘミアのロビー グランドホテルボヘミアのロビー

プラハで滞在するのは、グランドホテルボヘミア(Grand Hotel Bohemia)という5ツ星ホテル。「だってみのこ、五ツ星ホテル好きでしょう〜?」と言うが、嫌いな人がいるのだろうか?(笑)

どちらかと言うと地元系のホテルだが、ロビーをみた感じ、豪華すぎて「ひぇぇぇ〜〜。」と言う雰囲気はない。オスロのグランドホテルのような「5ツ星だけどカジュアル」という格式か?(2008年の年始に放送された「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」のロケ地に使われたらしいが、全く見ていなかったのでよく分からない。)

チェックインでは、2人とも宿泊カードを書くことになる。今まで大抵はみのむちくんだけでOKだったりしたので意外である。しかし、デポジットのためのクレジットカード提示がないのはもっと意外だ。(スカイゲートでの予約は、宿泊料前払いだからか?)

そしてポーターに「お手伝いが必要ですか?」と言われ、反射的に「Yes please.」と答えた。だがよく考えたら、ここで「No thank you.」と言えば、チップは必要なかったか?…なんてセコイ考えも浮かんだがまあいいか。

客室はヨーロッパ系にしては、近代的な雰囲気。だが、廊下も部屋も床はすべて唐草模様で、まるで「泥棒の風呂敷」のよう。(笑)私とみのむちくんが「泥棒柄」と命名したとは、チェコの人たちも夢にも思うまい。(笑)

廊下も泥棒柄(笑) ホテルの客室

さて、荷物を置いて、夕食を食べに行くことにする。チェコといえば、何と言ってもビール。「国民一人あたりのビール消費量が世界一」というビール大国である。店内で醸造している店もあり、ピヴニッツェ…いわゆるビアホールがたくさんある。普通のレストランもあるが、チェコらしくてよいだろう。

しかし今日は初日なので、あまり遠くには行きたくない。ガイドブックを見ると、このホテルから歩いて5分ぐらいのところに2軒あるようだ。時刻は夜9時近く。まだまだ観光客は出歩いているが、金曜日の夜だと言うのに意外に人は少ない。そして、日本よりずっと気温は低く、薄手のダウンジャケットを着て歩く。

プラハ・夜の街並み ウ・ドゥヴォ・コチュクの店内

ホテルから歩くこと5分程度…。「ウ・ドゥヴォ・コチュク」(U Dvou Kocek)と言う店に入ることにする。チェコ語で「2匹の猫」という名前で、日本で言うところの居酒屋のような雰囲気。店内はまばらにしか客はいないが、隣のテーブルには女性ひとり客がいる。ピヴニッツェはひとりでも入りやすいのか?

そこで、ローストポーク、トマトサラダ、プラハハム、ソーセージという典型的なチェコ料理とビールを注文する。
こんなに食べられるかな?と思ったが、意外にお腹は空いている。プラハハム(いわゆるハム)やソーセージは、マスタードや西洋わさび(ホースラディッシュ)をすったものをつけて食べる。そして、ローストポークに添えられているクネドリーキは、いわゆる蒸しパンのような味。

必ず出てくるパン ローストポーク
ソーセージピクルス トマトサラダ

すごいうまいわけでもないが、アメリカと比べたら、どれもぜんぜん普通においしい。ザワークラウトもピクルスも、ほどよい酸味でおいしいと思うし。トマトはフルーツトマトの味に近い。

だが眠気の限界で、1時間もおらずして店を出る。値段は2人合わせて446コロナ(2676円)とかなり安い。そして、昨日も今日もチェコか日本かの違いだけで、「安居酒屋での夕食」という点ではあまり変わらない。(笑)

夜の街並み(真ん中の街頭がガス灯) 夜の街並み(奥に見えるのは火薬塔)

夜のプラハの町並みは、まるで映画のセットか、ディズニーシーに舞い込んだよう。

想像していたとおりの典型的ヨーロッパである。(とても重厚感のある写真が撮れたと思うがどうだろうか?)「みのこっ!ガス灯よっ!写真撮りなさい。(ママ風味)」とみのむちくんが言う。日本でガス灯がある都市など、数えられるほどしかないからだ。

だが、ミネラルウォーターを買おうと思って、キオスクのような店を探すが、どこにも見あたらない。たった1軒、アイスクリームショップで見つけたが、なんと150mlが2本で70コルナ(420円)。基本的な物価は安いはずなのに、これでは日本より高いのではないか?

観光地のぼったくり価格か?…と思ったが、ホテルのミニバーはなんと!1本110コルナ(約660円)。きっと近くに売ってないことをいいことに、高い値をつけているのだろう。

ホテルに戻って、パソコンを立ち上げると、有線でネットが使えるよう。だが、最初に表示されるのはログインのページ。やっぱり有料か…。しかも「1時間250コルナ(約1500円)、1日590コルナ(約3540円)」とビックリするような料金設定。1泊1部屋18,500円で、この料金は大変あほらしい。プラハでのインターネット接続を諦める。

客室のシャワールーム トイレと洗面所

とりあえず風呂に入ることにするが、この部屋はシャワーしかない。おまけに浴室の床はフラットで、仕切りがないから、トイレのところまで水があふれてしまう。(床暖房になっているので、すぐに乾くらしいが、やはりちょっと不便である。)「バスルームがある部屋に変えてもらう?」とみのむちくんは言うが、2泊しか泊まらないので荷物移動がめんどくさい。

私がシャワーを浴びている間に、みのむちくんは寝てしまったらしい。そして、眠気と戦いながら旅行記の原文を書く。しかし、機内では5時間ぐらい寝たものの、時差を無視して考えると、24時間活動していることになりかなり眠い。プラハ・ルズィニェ国際空港に到着したところで、あまりの眠気に負けて力尽きる。