プラハ城への道のりは遠い!(2日目・プラハ)

深夜3時…気が付くと、電気も何もかも付けっぱなしで力尽き、みのむちくんが途中で起きて消したらしい。さらにその後…再び眠りについて起きると、まだあたりは暗い。

「今、何時だろう?もしかして、もう朝8時過ぎていたりして…こんなに暗かったりするのだろうか?」と思ったら、時刻はまだ早朝5時30分。どうも旅行時は眠りが浅くなるらしい。もうちょっと眠ることにした。そして朝7時起床。起きようと思ってた時間より1時間早いが、昨日の旅行記の続きを書くことにする。

朝食用のレストラン 数々のデニッシュ

さて朝食は、1階のレストランで。どうもチェコは、朝からしっかり栄養を取る「北欧型の朝食」なのか?デニッシュやホットミールなど、色々なものが並んでいる。(ジャムもビンごとである。)なんと言うか……、まともな味。ベーコンもほどよくカリカリで、マッシュルームもジューシー。(未だ「アメリカのまずい食事恐怖症」の後遺症を背負っているのか?苦笑)

余談だが、事前情報で「グランドホテルボヘミアの朝バフェには、のびたうどんと味噌汁がある。」と聞いていたが、味噌汁は見当たらない。しかし、次に取りに行ったとき、いきなり「ハナマルキのインスタント味噌汁」が現れた。私とみのむちくんが来たからか?でも漬物や海苔があっても、ご飯がないとあまり意味がないと思うが…。妙に誤解された和食である。(笑)

ハムや果物 みそ汁もある

そして、部屋に戻る途中、階段の踊り場で、無料でネットが出来るパソコンを発見。
もちろん、日本語フォントは使えず、個人的には半角ローマ字文章があまり好きではないので、簡単な英文で書く。しかし、こんなことで時間を使っては勿体無いと、早々に部屋に戻り、出かける準備をする。

今日はプラハ市内を観光する予定だ。このグランドホテルボヘミアは、プラハ中心部の右端にあるので、まずホテル近くにある火薬塔から旧市街広場に行き、カレル橋、そしてプラハ城を目指す。(典型的な観光コースである。)

ホテルの外観 明らかに観光用の馬車だけど…
火薬塔への道 カレル橋へ

ホテルを出た瞬間、目の前を馬車が通り過ぎていく。観光用ではあると分かっていても、この街では全く違和感がない。「まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたよう…」という表現がぴったりだ。しばらく歩くと旧市街広場にでるが、朝から観光客ですごい賑わいである。

何だ?この焚き火のようなにおいは…?

と思ったら、豚の丸焼きやソーセージなどが焼かれている屋台が立ち並ぶ。香辛料を「使う・使わない」という違いはあるが、まるでトルコのケバブのようである。さらにカレル橋へと向かう。

旧市街広場 屋台
旧市街広場 豚の丸焼き
旧市街広場の噴水 またしても観光用の馬車
カフェ 観光用のクラシックカー

カレル橋といえば、ヨーロッパに現存する最古の石橋。プラハと言えば、必ずこの橋が登場するぐらい有名な観光スポットだが、なんと橋の半分が修復中。この橋のたもとから、旧市街を見た景色がとても美しいのに。残念…。ものすごく景観を損ねている上に、混雑により拍車をかけている。しかし修復しないわけにもいかないし、工事は2018年まで続くらしいので、しょうがないだろう。

プラハの街並み カレル橋殻見た景色

ちなみに、このカレル橋には逸話がある。欄干に並ぶ聖者の像の中で、「聖ヤン・ネポムツキー像に触れると幸福が訪れる。」と言われている。さらに、地元ガイドが説明するのは「旧市街に向かって渡る左側のプレートに触ると願いが叶う。」というもの。

カレル橋半分だけ 聖ヤン・ネポムツキー像

しかし実は、それだけではダメらしい。プレートに触るのは、「橋にある“きらりと光る突起物”を足で踏みながら…」でないといけないそうだ。…という話を、出発前日の深夜、元添乗員の書いたエッセイから探し出して、手帳に書きとめてきた。

そしてそれは、いとも簡単に見つかる。やはり、知っている人は知っているようで、散々踏みつけられているのか磨耗されて光っている。それでみのむちくんは、この「キラリと光る突起物」と言うフレーズが気に入ったらしく、「キラリと光る突起物よ♪」と喜んでいる。(笑)

問題のプレート(この近くに突起物が…) 触った後が…
カレル橋のたもと プラハの街並み

さらに、ここからプラハ城を目指すが、プラハ城までの道のりは遠い。
まるで、アテネのアクロポリスのような坂道と階段。同時期、ギリシャ・アテネに行く人に、人ごとのように「大変だよ〜。」と言ったが、まさかわが身に降りかかるとは…。(苦笑)真夏でないことが幸いだが、本当にこんな道を、王を乗せた馬車が通ったのか??

時刻は昼近くなり、日が高くなるにつれて、気温がどんどん上昇する。薄手のダウンジャケットも、暑くなってきたので脱ぐことにする。しかし、この季節の観光客の服装は、本当に「何でもあり」って感じ。だが、さすがにノースリーブは寒いだろう。

プラハ城への道 プラハ城への道
プラハ城の丘から見た景色 プラハ城の丘から見た景色

やっとのことで、広場のようなところに辿り着く。だが、プラハ城はどこから入るのだろうか?

入り口が分からない。ここはフラチャニ広場で、プラハ城の正門ではないのか?警官が大勢いるだけで、観光客はみなどこから入るのか?わからずにうろうろしている。(ここは映画「アマデウス」の撮影にも使われた場所らしい。)

プラハ城の正門 衛兵の交代ではない??

もしかして……今日は入れないのだろうか?観光の見ものであるはずの正午の衛兵交代もやらないし。…というか、衛兵自体立ってないので、交代のしようもないのだが。それとも、ここからは入れないけど、他の門からは入場できるのだろうか?とりあえず東門の方に向かうことにする。

どうやら今日は、あちこちで入場規制を行っているようで、IDを付けている人しか入れない場所がある。何気に見つけた張り紙を見ると、今日は国賓が来ていてクローズドか?だから警官の数がこんなに多いのか…?(この疑問に答えてくれたのは3日後。実は、ローマ法王が滞在していたらしい。全く偶然だが、うちの旅行とほぼ同じ日程だったようでびっくりである。)

丘から見た景色 プラハのトラム

しかし今日、プラハ城に入れないとは…!予定が大きく狂ってしまった。だが、プラハの街並みは意外に小さく、見所がそんなにたくさんあるわけではない。しょうがないから、ユダヤ人地区に向かうことにする。

ただし、街並みは小さくとも、プラハ城は意外に広い。坂を歩いて下ったのは間違いか?トラムに乗った方がよかったか?プラハ城沿いに20分ぐらい歩いたところで、やっとユダヤ人地区近くに建っているインターコンチネンタルプラハ(InterContinental Praha)が見えるあたりまできた。

モルダウ川 モルダウ川
モルダウ川 クラシックカーに乗る観光客

そのチェフ橋のたもとで、モルダウ川クルーズを発見する。チケット売り場に行くと、1時間単位での設定。2時間も乗船している時間はないが、歩き疲れてきたし、1時間程度ならよい休憩になるだろう。それに、川から見るプラハの街並みは、きっときれいに違いない。

…と思い、1人220コルナ(約1300円)を支払う。出発は毎正時で、次回は14時。だが「13時30分 BOHEMIA(ボヘミア)」と書かれたメモを渡される。

どういう意味だろう…?

モルダウ川のたもと 観光船「ボヘミア」

船内よりとりあえず乗船すると、船内は明らかに観光船。夜はディナークルーズになるのだろう。1階はバフェコーナーになっており、まるでドバイのダウ船クルーズのようである。

そして、座席はほとんどうまっており、私とみのむちくんが着席すると、ほどなく出発した。どうやら、出航時間は決まっているものの、満席になったら随時出航するようだ。

私がトイレに行ってる間に、みのむちくんはビールを注文していた。アイスクリームを頼もうかと思っていたら、結局タイミングを逸してしまう。でも段々寒くなってきたので、注文しなくて正解か?




モルダウ川はどぶ川か?(2日目・プラハ)

ところで、日本では「モルダウ川(Moldau)」で通っているこの川の名称は、実はドイツ語名。チェコ語では「ヴルタヴァ川(Vltava)」と言う。「英語名ならともかく、なぜドイツ語??」と思うが、色々な説があり、「チェコでは一時期、ドイツ語が公用語とされていたから。」…というのが有力な気がする。

モルダウ川クルーズにて モルダウ川クルーズにて

ちなみに、チェコ共和国という国が出来てから、実はまだ20数年程度しか経っていない。かつてはチェコスロバキア連邦共和国という国で、「もともと小さい国なのに、何でふたつに分けるんだ〜?チェコはともかく、スロバキアなんて、何にも見るところないじゃん。」と思う。もちろん、事情を知らぬ外国人の勝手な言いぐさだ。(苦笑)

それにしても、現在の「チェコ共和国」になるまで、ハプスブルク帝国に組み込まれたり、ドイツに侵略されたり、ソビエト連邦下で社会主義国家となり…と、絶えず歴史に翻弄されながらも、よくこの街並みが残せたものだと思う。

モルダウ川クルーズにて モルダウ川クルーズにて

特にこのプラハは…チェコの中でも「特に美しい街」と言われている。たくさんの塔や展望台があることから、数百年も昔より「百塔の街」と呼ばれている。(現在では、500本前後の塔が経っているらしい。)

…なんて、説明を音声ガイドがしていたかどうかは分からない。なぜなら、全く聞き覚えのない言語。おそらくチェコ語と思われるが、チェコ語でも「インターコンチネンタル」は「インタラコンチネンタラ」であった。(笑)

モルダウ川クルーズにて モルダウ川クルーズにて

ちなみに、かの有名な「我が祖国」第2曲では、このヴルタヴァ川のことが謳われているが、実は謳い上がるほど美しい川ではない。…というか、もし今も昔も同じ水質だというなら、「例えどぶ川のようでも、愛する故郷の川ならば、スメタナの目には、美しい川に見えたのだろう。」と無理やりな解釈を考えてしまう。(苦笑)もっとも、プラハの街並みはこの川の水質など、全く気にならないぐらい美しいが。

ユダヤ人地区近く ユダヤ人地区近く

そして下船後、ユダヤ人地区に向かう。しかし、「何がどうユダヤ人地区なのか?」とガイドブックの説明ではいまいち分からず、一通り街並みを見ただけである。個人旅行だから、まあこんなものだ。

帰国後、調べたところによると、ここは第二次世界大戦の大虐殺を生き延びた中欧唯一のユダヤ人地区。ユダヤ人墓地、6つの現存するシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)、そして作家カフカの家がある…と言うことを知る。

さらにこの近くで、(ガイドブックが言うところの)「お土産用の手頃なボヘミアグラスを扱っている、入りやすい店」を見つけたが、いまいち入りにくいので、一旦旧市街まで戻る。

カフカ博物館 天文時計

旧市街広場には「旧市庁舎の壁に掛けられた天文時計」という大変有名な観光スポットがある。15世紀に作られたもので、毎正時には、窓が開き、12人の使徒の像が動き出す。それを見るために人だかりができるという「プラハ指折りの観光スポット」である。

…と書いてあるが、それを本気にして見に行くとバカを見るだろう。私は何度も映像で見て、実際に見た人からも聞いていたが、ハッキリ言って、「世界3大がっかり」の1つに加えてもいいと思う。(苦笑)

天文時計が開く 人形が廻ってる??

以上で、プラハ城以外は一通り見たので、ボヘミアガラスの店に行くことにする。まず最初に「プラハ最大級のショップ」と書かれた「ロット・レゲナ・クリスタル」を探していたら、なんとハードロックカフェに変わっていた。

「規模も品揃えも最大級」なんて書いてある店がつぶれているなんて厳しい…。さらに旧市街広場にある店に行ったが、「灰皿3000円」とか、ヴェネチアガラス並に高い。ボヘミアガラスの相場がいまいち分からないし、日本で買うともっと高いのだろうが、チェコの物価からは考えられない値段である。(おまけに、どう見てもヴェネチアガラスが売られているのはなぜだろう?ボヘミアガラスと勘違いして、買ってしまったりしないのか?)

ハードロックカフェ プラハの街並み
ボヘミアガラスの店 ボヘミアガラス

それにまだ観光初日のせいか?特に思いいれもなく、ほしいものがない。
しかし、プラハの滞在は明日まで。ガイドブックを見ると、新市街にデパートがあるらしいので行ってみることにする。旧市街の土産物屋より安いかもしれないし。

お土産物屋(牛のマリオネットほしかったかも。。) 土産物の数々
文具類?? イースターエッグ

新市街の街並みは…というか、これのどこが新市街なのか?ところどころ新しいビルが建っているものの、あまり旧市街との差を感じない。なぜならこの新市街は、14世紀のカレル1世の時代に市場が作られたことが始まりで、19世紀に街の原型ができあがった…と言うから、新しくても古いのである。新市街ではなく「プラハにしては新しい街並み」と言う表現の方が正しいかもしれない。

新市街のスーパー ケーキ類

そこで、デパートというほどデパートはないが、3階建て程度のショッピングセンターを見つける。だが、売られているものは、ほぼ生活用品。地下にはスーパーがあり、やっとチェコの人の生活を垣間見ることになる。ここでパンとアイスクリームを買い食い。しかし水はやっぱり高く、1本25コルナ(約150円)もする。いくら「ビールの消費量・世界一の国」とは言え、ビールより水の方が高いとはビックリである!

新市街のスーパー ケーキ類
野菜売り場 キオスク

次に何気に入った本屋は、チェコ語が分からないので買う物もないが、新刊の積み方が何とも特徴的である。
さらに、「200のショップがある。」と書かれているショッピングセンターに向かう。

プラハ新市街 本屋
積み上げられる新刊 積み上げられる新刊

その途中で、レートのよい両替屋を発見。「プラハ・エクスチェンジ」(Praha Exchange)という店で、銀行並みにレートがよく、しかも手数料がない。おまけにちょっと静かな通りに面していて、人通りが少ない。

怪しい…。

だが、それは次の瞬間、杞憂に終わる。私の1万円札は、数枚のチェココルナ札になって戻ってきた。1885コルナなので1コルナは約5.3円弱。本当にレートのよい店か!(…というわけで、店舗の写真の他に、上記に店のURLも載せた。)

レートのよい両替屋 ヴァーツラフ広場より

よく考えたら、本当に怪しい店はこんなにきれいな店舗でもなく、チェーン店にもなっておらず、窓口はガラス張りで、従業員と客が指先すら接触できないようなってる…なんて気の利いたことはない。…と冷静に分析しつつ、かつてバリ島で、「両替屋にごまかされた経験」が、私を疑り深くさせるのである。

もちろん、銀行に行けたらそれが一番ベストだが、初日の到着は夜8時過ぎ。翌日は土曜日、さらに翌日は日曜日、そして翌日の月曜日は数少ないチェコの祝日。やっと平日…と思ったら、ウィーンへの移動日なので、チェコの銀行には全く行けないのである。

国立博物館 ヴァーツラフ広場より

そしてショッピングセンターは、「こういうところをガイドブックに載せたらいいのに。」とみのむちくんは言うが、ここでも日用品がほとんどで、特に買いたいものはなし。妹と行ったキトのキセントロにあるショッピングセンターにやたら似ているかも?翌日以降のチェスキークルムロフにかけるか??

200のショップがある店 店内
 店内 新市街

ところで今日1日、ずっとプラハの街を歩いていて、なぜスリが多いのか?分かったような気がした。なぜならプラハの街は、どこもかしこも観光客だらけで、まるで正月の初詣のような人混み。そして、観光客の行動は人種・国籍問わず皆同じ。昔は、「日本人はよく写真を撮る。」と言われていたが、デジカメに変わってからは、どこの国の人達もバシャバシャ撮るのである。

在チェコ日本大使館のサイトによると、年間1400万人の日本人がチェコにやってきて、そのうち1万4000人がスリの被害に遭っているらしい。(ただし今日は、やたら警官が多いので、その被害は激減していると思われる。)