番外.心配性の医者

「こんな医師には絶対診察してもらいたくない!!」というと、あなたはどういうタイプを挙げますか?

「ヤブ医者」「患者の気持ちを全く理解しようとしない医師」

…当然だと思う。 だが私はそこに、「心配性の医者」というのも付け加えたい。

これは、会社の営業のNさんが、胃の調子が悪くて、病院に行ったときの話。

そこは、Nさんのかかりつけの病院ではなかった。Nさんが診察室に入ると、自分の息子ぐらいの年齢らしき医師が座っていた。(Nさんの年齢は、60歳過ぎです。)Nさんはその医師に、最近よく胃痛が起きることを話した。すると、医師は即座に、

Dr精密検査しましょう!」

Nさん…はあ?!いいよ!ただの胃炎だから!」

そう言ってNさんは、検査の予約を断って、病院を出たらしい。実はこのNさん、もともと胃が弱くて、よく病院に通っているらしい。しかも、今回もいつもと同じ症状なので、この医師よりも、自分の病状をよく知っている。

その後、いつもの病院に行って、かかりつけの医師に診てもらうと「あ〜、胃炎だね。」と言われ、薬をもらって帰ったそうだ。それで、Nさんの胃炎は、治ったのだから、最初の医師の診断より、Nさんの判断の方が正しかったことは言うまでもない。

だが、Nさんが最初に行った病院…、
確かに新患だから、患者の体質までは分からないだろう。 だけど、同じく胃腸の弱い私の経験から言うと、普通の医師の診断なら、取りあえず薬を渡して、1週間ぐらい様子を見ないか?!それで、症状が改善されなければ、その時初めて「検査しましょう。」と言わないか?

もしかしてこの病院は、「ここ2〜3日、咳が止まらないんです。」と言っても、検査するのか?! そんなことで、いちいち精密検査をしてたら、検査だらけになってしまうぞ!!(^_^;)

それとも、Nさんの最初に行った病院は、金儲け主義なのか?!

まあ、金儲け主義かどうかはおいといて、私がこの病院に行かなくて、本当によかったと思う。 ちょっと胃の調子が悪いぐらいで、精密検査と言われるのなら、寝られないぐらいの胃痛の起きた私「ノドと胃の異変」をご覧下さい。)が何と言われるか、想像するだけで恐ろしい。。

「検査入院して下さい。」ぐらいは言いそうだ。 (^_^;)

よく言えば慎重な医師、悪く言えば心配性

だが、私は超心配性なので、自分と同じレベルで心配する医師には診てもらいたくない。精神衛生上、非常によろしくない!!

もし私がNさんの立場だったら、「えええっ〜〜?!精密検査?!私ってそんなに重病なの?!」と思いこんで、ますます胃炎を悪化させそうである。(^_^;)

「あはは!そんなに心配しなくても、大丈夫ですよ〜!」と、気楽に構えているぐらいの方が、私としては心強い。(笑)

*2013年3月24日追記…これを書いたのはかれこれ10年ぐらい前のころ。 今はこのときとちょっと感覚が変っていて、「過剰に検査されるのもイヤだけど、十分に診もしないで軽症と決め付けられたら危険だな。」とも思っている。