13.入院4日目【術後2日目】(12月11日) 術後2日目。 術前の激しい痛みも治まり、手術後の体調もさして悪くなく、「やれやれ。。」と思って眠っていたのもつかの間。。夜中の2時半ぐらいから、また左脇の腰あたりに、強い痛みを感じて目を覚ました。 術前とは微妙に場所が違うのだが(術前はウエストあたりだったが、今は腰あたり)、これまたひどい胃痛のような強烈な痛み。まだ夜も明けきらないうちから、ナースコールするハメになる。 …で、「胃の調子が悪い。」と言うようなことを言うと、「胃薬のみたいですよね?」と言われ、全力で「はい!!」と。 「いつもどんな薬飲んでます?」と聞かれ、手術前日には気づかなかった胃薬を自分の薬手帳に発見!しかしそれには、また医師の処方が必要で、婦人科回診の時間まで待ってくださいと言われる。 …で、「温めたらマシになるかも?」と言うことで、暖かいタオルをもらったが、残念ながら気休めにもならず。。そのまま3〜4時間痛みと闘うことになる。( ̄_ ̄|||) どよ〜ん 朝8時から流れる「アルプスの少女ハイジ」のBGMような明るい音楽も、9時の踊りだしたくなるようなやたら陽気な音楽も(要は時報がわりと思われる)、痛みで寝られない私には忌々しい音楽にしか聞こえず。なんでそんなに陽気やねん?!と。 当然のことながら、朝御飯なんて全く手を付ける気力なし。。10時ごろ、若い女性医師がやってきて、やっと胃薬を処方してもらえることになった。ムコスタというよく風邪薬と一緒に処方されているもの。「これならうちにたくさんあるのに。。。持ってくるべきだった!」と後悔する。 ![]() しかし昼ごはんは、なんとつけ麺とあんがかかった五目炒め。 社員食堂か?!(´∀`;) …と思ったが全く何も食べないでいると、余計に胃が荒れることを知っている。やっとの思いで、ヨーグルトとさつまいものオレンジ煮だけ食べ、胃薬を飲み「早く効いてくれよ〜〜〜。」と。 だが、なかなか小康状態にはならず。師長さんが病室やってきて、「病院内でクリスマスコンサートを行うからお越しください。歩けない方は私達が車いすでお連れしますので。」と声をかけて回っていたが、それどころではなかった。 痛みはひどく体力を消耗する。。。 でも今日は絶対シャワーを浴びるぞ!!もう3日もお風呂入ってないもん。 いくら冬場でも気持ち悪い。…と必死の思いで風呂場に行った。 ここで初めて、まじまじと自分の手術痕を見た。 腹腔鏡手術の場合、4箇所の手術跡がある。(3箇所だったり、2箇所だったりすることもあるらしいけど。) おへその下に1か所(5ミリぐらい)、同じ高さ、左右にそれぞれ、7ミリと1センチの傷があり、さらにもう一箇所、右下腹の足の付け根近くの2.3cm。どれも大きな傷ではないからか? テープで貼ってあるだけで一切縫合されていない。おへそなんて、穴ごと封鎖されているのがなんか面白い。 防水なのか?「そのままシャワーを浴びていいですよ。」といわれた。 そして、痛みは傷の大きさに比例するようで、右下の傷に一番注意を払っていた。ただ、お腹の中はやはり子宮を縫っているせいか?ちょっとしたことで痛みがでるので、お腹にあまり力を入れないよう、膀胱に尿がたまりすぎないうちにトイレに行くようにしていた。 でも、風呂場の鏡をマジマジとみて…「おお!お腹がへこんでいる。(ノ´▽`)ノ」と。(入院してから今まで、ほとんどろくに食べられなかったせいもあるけど。汗) 「何も失わずして元に戻った現実」が嬉しいのか、「でももう筋腫はないんだな。。。ヾ(* ̄▽ ̄)ノ」と思うと、ウキウキしていた。 体調いまいちだったけど、3回もシャンプーしてしまい、かなりスッキリした。そして、病棟内は意外に暖かく、もう1日レンタルの病院着を借りることにした。(実は室温30度に保たれていて、これでも具合の悪い時は寒く感じるところがビックリ。) そして前日言った通り、夕方6時半ごろ、すぐるちゃんがやってきた。 (「胃が荒れてるのに、痛み止めだけ飲んで胃痛悪化」と言うのもあるけど)ずっと左脇の腰あたりが痛いことを言うと、「身体、硬いですか?」と。 「そうでもないです。」と言ったが、「全身麻酔による影響」というか、全身麻酔をかけるとき、体が弛緩状態になるので、身体が硬いと痛みが起きることがあるらしい。さらに、腹腔鏡手術に使う炭酸ガスの影響で、体外に排出される際、身体の上部に上がってくるので胃が痛くなる人がいるのだとか。(これが俗にいう「腹腔鏡手術の痛み」らしい。) 「気休めかもしれませんが、湿布を出しておきます。」 (でも実はこれが「気休め」ではなく、「もっとも正解だった。」ということに後日気づくことになる。) しかし今日は、「すぐるちゃんの弟?」とも思える若い医師と2人連れ。「明日は、手術のことを説明しますので。」と言われ、こうやって見るとすぐるちゃんもいっぱしの医師に見えるなぁと。(失礼だ。。。苦笑) しかし、1、2度胃薬を飲んだ程度では、まだまだ回復するはずもなく、晩御飯もほとんど食べられず。「このままでは病院で飢え死にしてしまう〜〜!」とわけわからないことを思い、売店でバナナとプリンとヨーグルトを買って食べた。 みのむちくんは「ちゃんと調べてもらえ。」と言ったけど、熱も微熱程度だったせいか?病院側もさほど心配しておらず、結局「胃薬と痛み止めの併用」で症状が落ち着いた。やはり最初から胃薬と痛み止め、一緒にもらうべきだったと。もっと言うと、「胃腸が弱い」と申告しておくべきだったと激しく後悔。 もうこの痛みがでないことを祈るばかり。 私の向かいのベッドの患者さんのところに、消化器内科の医師が来ているのに気付き、思わず「私も診てください!!」と言いたくなった。(よく通る大きな声だから話が丸聞こえ。^^;) とりあえず、夜6時半ぐらいに飲んだ痛み止めが効いたので、今夜は痛みなく眠れそうだ。今日はほとんど丸1日、痛みと闘っていたようなもの。・゚・(ノД`;)・゚・ ひどいときは脂汗が出て、手術の傷の痛みより全然痛い!!まだまだ油断ならない…とか思いつつ、小康状態になったのをいいことに、同室の卵巣のう腫にて手術された方としばしデイルームで話をしていた。 |