15.入院6日目【術後4日目】(12月13日)

今日は退院前日。
この日の朝食、このぐらいなら食べられる 入院して初めてパソコンを開いた。あまりに病室が静か過ぎて、キーボードをたたく音が同室の人たちに耳障りじゃないか?と思うのもあったが、ずっと座ってるのがしんどくて、全くやる気が起きなかったから。スマホいじったり、文庫本を読んだりするのはいいが、テレビもほとんど見ず。

ひまつぶしのものはほとんど必要なかった。まあ…病気で入院してるのだから、当然といえば当然だが。

やはり、この意味不明の「左脇腰の痛み」は、腹腔鏡手術で使用した炭酸ガスの影響だったのだろうか?それでもやっと治まりつつあり、今日は1週間の入院の中で初めてボーッと過ごせそうな気がした。

そして手術の傷は、お腹に力を入れるとまだちょっと痛いが、それでも「回復が早い!」「やっぱり傷は小さい方がいい」と言うことを実感する。

今朝、婦人科回診にやってきた医師は、私の術中の写真をちらりと見て「結構大きかったんだよね。」と。どうもT大病院では私の筋腫は「でかい、でかい。」と言われ続けているような。。(^_^;)(まあ、事実だけど。。汗)

しかし、相変わらず胃腸の調子がよくない。だから、「いかにも病人食」というようなあっさりした食事の方がいいのに、消化器系の手術でないせいか?普通食が解禁になった途端に、天ぷらやフライが平気で出てくる。( ̄ー ̄;)あとから入院した人の話を聞くと、その後もカレーや豚カツが登場し、まるで社員食堂のよう。今日の昼食。このぐらいのボリュームでちょうどよかった!

おかげで、入院して初めて完食できたのが今日の昼食(ミックスサンドとフルーツポンチ)。

食事制限により「あっさりとした消化にいいもの。」しか出てこない同室の人に、思わず「うらやましい!!」と言ってしまった。(何の病気で入院したんだか。。)

だけど…特に腸は、閉塞…とまでは言わないけど交通渋滞気味で、膀胱にいたっては、MRIの画像でも明らかなぐらい圧迫されて頻尿だったし。

突然でかい腫瘍(筋腫)がなくなって、子宮の周囲の臓器も動揺しているのか??
(以下、あくまで想像。)

「あれれれれれれ〜〜〜??( ̄□ ̄;)」

「なんやなんや?!いきなりめっちゃひろうなったで!((゚m゚;)アレマッ!」

「誰かなんか、もぎとっていっきょったで?!Σ(゚口゚;)//」

「ほんまか〜〜〜?!なんやそれ〜?!ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ」

「げーーーっ!(||゚Д゚)ヒィィィ!(゚Д゚||)」



ところで毎日渡される治療計画表をよくよく見ると、ずっと「海藻類禁」となっていた。(^_^;)しかし、私がダメなのは「昆布」だけ。なぜなら昆布に含まれる「ヨウ素」がダントツに高いからであって、わざわざ寒天とかわかめまで抜きにしてもらう必要もなく…。

おまけに昆布自体も少々なら食べても問題ないし、そもそも単体で出てくることなんて滅多にない食材。特に申告せず、自主的に食べないようにすればよかったのでは?とも思った。

…で気がつくと、私が申告した覚えのないグレープフルーツまで「禁止」になっている。看護師さんに「これ、なんですかね?」と聞くと、「先生に聞いてきます。」と言われたが、それっきりになってしまった。

「何が何でもグレープフルーツ食べたい!」ってこともなかったのでまあいいけど…。(しかし退院後に、服用していた血圧効果剤の説明書に「グレープフルーツジュースには注意が必要です。」と書いてあったからだと気付いた。遅いつーの!)

ちなみに今日の夕食もアジフライ。( ̄ー ̄;なんでこんなに揚げ物ばかり出るのだろう?病院なのに。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

未だ胃腸の調子が悪いので、食欲もほとんどなく。また痛みがぶり返してきたので、痛みどめをもらい、薬が効くのをひたすら待った。…で、夕食をほったらかしにして、ねっ転がって、メールの返信してたら…

「お元気そうですね。^^;」と、いきなりすぐるちゃん登場!

Σ(・∀・|||)ゲッ!!
油断したっ!「今日はもう来ないだろうな。」と思っていたのに!

この1週間で、「患者と看護師さん、医師の足音がだいぶ区別できるようになった。」と思ったがまだまだ甘い!笑おかげで変なところばかり見られているような…。「まっ!いいか!すぐるちゃんだから。(^▽^;)」と思えるところが、M先生とは違った良さである。(←よく考えると失礼。。。苦笑)

それで「傷口のテープを取りましょう。自分で取られますか?」と言われて、「ええええ〜〜?!w(゚ー゚;)w」(数日前に手術したばかりなのに?!)と思わず言ってしまった。

「大丈夫ですって!(^-^)看護師は自然にはがれるまで…とか言いますけど。」と明るく言われた。

もっとも…そんな簡単に開いてしまうようなら、退院させないと思うけど、自分で取るのは躊躇したのですぐるちゃんにとってもらうことにした。(このとき、「あっ、すぐるちゃん、スモーカーだな。」と気付き、「これじゃ、患者(特に妊婦さん)に禁煙しろとはいえないねぇ。だめじゃん。」と心の中で思ったが、あえて言わない。笑)

そして、だいぶ余裕がでてきたせいか?手術後のことが気になっていたので、「主人は普通に術後の説明を聞いてましたか?」と聞くと、特に何ら言うわけでもなく、普通に聞いていた…らしい。

きっとすぐるちゃんに、取れたてほやほやの筋腫が入ったビニール袋を見せられ、「これが筋腫なんですよ。(^▽^)触ってみてください。ね?硬いでしょ?(⌒-⌒)」と明るく言われ、思わず毒気を抜かれたのではないか?と想像した。(私ならそんなこと言われたら、ドン引き。。苦笑)

「後で(みのむちくんは)“大変な手術だね”と言ってましたよ。やっと盲腸の手術と同じではないと理解したんだと思います。」と言うと「でも、手術したのは巨匠ですから。(^-^)(M先生は秀でた医師だから、腹腔鏡手術も困難ではないと言いたい。)」と。

そして、昨日もらった術中の写真を見せて「素朴な疑問なんですが…これはなんですか?」と聞くと「癒着防止シートです。」と言われた。…でやっぱり「癒着を防ぐため」と説明され、開腹手術に使われているのは知っていたが、腹腔鏡手術でも使うとは、ちょっと意外だった。

思わず「よくこんなものがお腹に入りますね。」と言うと「だって、布ですから。(^^)」。

「…というか、すごい根本的な話ですが、よくこんなでかいもの(筋腫のこと)をこんな小さい傷(2.3センチ)から出せますね。理屈的にはわかるのですが、とても不思議です。」と言うと、「皆さんそうおっしゃいますが、M先生の腕がいいというのもありますが、(筋腫を砕く)いい機械ができたんですよ。」とすぐるちゃんは答えた。

ちなみに…私の腹腔鏡手術のイメージは
小さな穴が開いたガラスの板に、先にナイフがついた長い棒を通し、そのままガラス越しにクッションに置いてあるりんごの皮をむいて8等分にして、「うさぎりんごにしろ。」と言われているようなもの。

考えているだけで疲れてしまいそうなので、手術前はあまり考えないようにしていた。だって、執刀するのは私じゃないし。でも、「僕は全然大変じゃないよぉ。まあ、ちょっと手間がかかるけどね。」と言うM先生の声が聞こえてきそうだった。