7.もうほっといて!(入院直前の2日間) いよいよ明後日から入院で、私的には今年最後の出勤となる。「伝え忘れたことはないか?」「やり残したことはないか?」と不安になるが、まだメールのある時代でよかった。 理由が理由だからしょうがないが、長く休む前の引き継ぎは本当に大変だ。。ここ1ヶ月ぐらい、副作用のせいで「疲れた」と「しんどい」 しか言っていないし。で、セーブしながら仕事しているつもりが、最後はやっぱり追い込み状態。 おまけに、突発事故ではないけども、突然いきなり仕事が舞い込んできて。。 しかもそれが午後4時前。。(^-^;) えーーーっと。。 これを解決するには。。何人に……、何箇所に連絡しなくてはいけないのだろう? 誰から?どこからやればいい?? …と言うか、今日中に何とかできるのか…? そもそも私、明日からずっと休むんだよね?病気療養で。。。 一瞬気が遠くなってしまった。。 本当に倒れそうになった。。。 自分一人ではどうしようもできないと判断し、所属部長に相談して、一緒に仕事をしている後輩に引継いだ。そして後輩が、各所に連絡を取っているヨコで、「こうすれば?」「ああすれば?」とちょこちょこっとアドバイスをして、何とかめどがついたようでホッとした。 もしこれを自分1人で解決しようとしていたなら、夜中すぎても仕事していただろう。(汗) それでも、ようやく仕事の収拾がついたのは午後10時前。(^_^;)おまけにこの日は何だかんだで、午後5時まで昼食が食べられず。しかも、食べたのはコンビニのサンドイッチ、そして夜、同僚からもらったお菓子。 振り返ると、ここ1週間のランチはほぼコンビニの惣菜やサンドイッチと、食生活も最悪。しかも後半の帰宅は、いつもよりもかなり遅い。夜10時や11時に帰宅している病人って 何よ?!って感じ? (「それだけ元気!」ってことではなく、私なりに「めちゃくちゃ頑張ってる。」ってことです。) そして、どんなに疲れても、睡眠導入剤をのんでも、そんなに長い時間寝られない。(きっとこれもリュープリンの副作用。)こんな調子で、よくこの数日、体調をキープ出来たもんだと思った。 ただし、「絶対に体調を崩してはいけない。」と言うプレッシャーで胃の調子はかなり悪く、このせいでしんどい入院生活を送るハメになる。(「胃薬を飲めばよかった。」と思ったのだが、「手術前の服用制限」があり、わざわざ病院に行って処方してもらわなければいけないのが面倒だった。) さらにこの日はT大病院から、入院についての連絡が入ることになっていた。それがまたひと騒動。。( ;∀;) 「入院日は日曜日で休診日なので、“救急受付”で入院手続きをしてください。病室は婦人科病棟で、差額ベッド代のない部屋になります。」 そういわれて安心していたのもつかの間…あちこち連絡している最中に、再度電話がかかってきた。 「先ほど“婦人科病棟”とご案内いたしましたが、お部屋の調整がつかず、産婦人科病棟となります。妊婦さんや赤ちゃんがいる病棟(つまり産科と一緒のフロア)でして…申し訳ありません。空き次第、差額ベッド代のないお部屋にご案内する予定ですが、2人部屋になる可能性が大きいです。1日1万円ほど差額ベッド代がかかるのですが…。」 その時の私は、仕事の電話でものすごく忙しく、「はいはいはい。」と聞き流し、同僚にも「まあ…そんなにいやじゃないし。」と答えていた。だが、(夕方だったが)昼ごはんや入院に必要なものを買い出しに行こうと外に出た時、「いやだな。」と言う気持ちが一気に押し寄せてきた。 産科の人たちや赤ちゃんと遭遇するのは全然かまわないが、自分が「産科の入院患者」に間違えられるのはイヤだ。(子宮筋腫が大きくなって、一番いやだったのは妊婦と間違えらられることだったし。) もっと最悪なのは、看護師さんに妊婦と間違えられることだ。 私は病気で、しかも子宮の病気で入院するのに!! (みのむちくんは「赤ちゃんが一緒にいるとうるさいからね。」と言ったけど、もっとセンシティブな問題だ。) いやだいやだ! 何でそんな状態なのに、私が余計にお金を払わなくてはいけないのか…? (多分このときの心境は「今もしんどくてこんなに大変なのに、何で入院してまで、そんな思いをしなくてはいけないのか?」と思ったんじゃないかと思います。) …と思うと、泣きたくなるぐらい悲しくなってきてしまい、再度T大病院に電話して、「なるべくなら婦人科病棟にしてほしい。 」と話した。すると私が電話をするまでもなく、部屋の調整がついて、もとい婦人科病棟に入れることになったらしい。 「短時間であまりに何度も頻繁にお電話するのも申し訳ないと思い、お時間をおいてからお電話しようと思ってました。」との気配り。。 よかった…と思ったが、これまたドッと疲れる「事件」だった。 さらに翌日。入院を明日に控えて… みのむちくんに「執刀まではM先生がやるけど、それ以降はK先生になるよ。」と言うと「何言ってるのかよくわからない。」と。さらに「みのむちくんは、手術の説明も何も聞いてないし。」と。 そんな直前になって、「手術の説明が聞きたい。」と言われても、病院だって困るだろうと思い、「明日は病院自体は休みだから、担当の先生はいないよ。」と言っても、 「言っておけば手術前にでもやってくれるよ。それが医者の義務だよ。それを拒否するようなら(何かあった時に病院側は)訴えられるよ。」と。 なんでそんなにけんか腰なのだろう…? そもそも「手術どうするか?」ということも、子宮ごと取ってしまうならともかく、子宮筋腫だけを取るわけだから、何かを失うわけでも、何かできなくなるわけでもない。だからこそ、M先生は「誰かと相談しろ。」とも言わなかったのだろうし、結局のところ決めるのは本人だと思うから、私はこの「患者本人主体の考え方」がいいと思っている。 でも私とみのむちくんでは、医療に対する考え方が180度違うから、きっと「全くわからないし、何も言ってくれない不親切な病院」って感じなんだろう。 …と思うと、K先生がわざわざ、「もしよかったら、別途、時間をとって、ご主人にも手術の説明をしますよ。」と言ってくれたのを断るべきではなかったか。。と思ったが、私の体力は限界に近く、またもう1回T大病院に行くなんて考えられなかった。 手術当日、先生方に変なことを言わなきゃいいのだけど。。。 しかし今。。。体調悪すぎて、そんなめんどくさいこと考えたくない。 もう考えるのもしんどい。。。 まだやること(入院準備とか)たくさんあるのに! …というか、めっちゃめんどくさい。。 入院前日になって、なんでそんなめんどくさいこというかな…?具合悪くなりそう。。(~_~;) 大体、一度だって、「手術の説明を聞きたい。」と言ったことがあるのか? 「してくれない。」「やってくれない。」ではなく、自分が望むなら、はっきりと口に出して言うべきじゃないの? 思わず「めんどくさ。。」とつぶやいてしまった。 もうほっといてほしい…。。 みんな悪気はないと思うけど、あっちもこっちも、こんな間際にがたがた言いやがって!そのたびに体力をものすごく消耗して、こんなこと言ってはなんだけど、これって嫌がらせ??みたいな。。(号泣) 具合悪いのにどうしてみんな、そっとしておいてくれないの?と。(涙) この1週間、私が体調管理にどれだけの苦労をしたと思ってるのか!!!(涙涙) 本当にもう疲れた。。。 ともかく疲れた。。。 「頑張って!」って言わないで。私はめちゃくちゃ頑張っている! やっと明日。。。病人扱いされる入院生活に突入することにむしろホッとしていた。。 |