2.不安な日々(8月7日〜21日)

その後どうしても、1人で悩むのに耐えられなくて、何人かの友人知人、伯母等に自分の病気について話した。 大半はメールで、直接会って話をしたわけではない。

それで、あまり心配をかけるのも申し訳なくて、「ちょっとショック」と書いたが、実際は結構ショックだった。その証拠に、後日その時の文章を見直すと、冷静ながらも、自分の精神的動揺がすごく現れている。(苦笑)

私がそんな感じなので、みのむちくんは冗談で、「人間ドック、受けなきゃよかったね。」とも言った。(これが後日会う、T大病院のM先生と同じような発言なのだから、驚きである。笑)

だが、なんせ無自覚・無症状なので、もし婦人科検診がなかったら、この先少なくとも2〜3年は気付かなかったろう。 しかも、気付いたときには、恐ろしい大きさになってそうである。(苦笑)

それに子宮筋腫は良性腫瘍なので、立ち直れないぐらい悲観する病気でもなし、早いウチに見つかってよかった…と思うことにした。

だがおそらく、これからのことを考えても、検査の結果が出るまでのこの時間が、一番精神的にしんどいのではないかと思う。しかも、「病は気から」とはよく言ったもので、告知された日から子宮筋腫の症状の1つ、腰痛が起きていた。

そして、みのむちくんがいない間、1人でいると病気のことばかり考え、どんどん悪い方向に向かっていく。

筋腫があることは受け入れられても、「もし悪性だったらどうしよう?」とか、「ガンを併発してたらどうしよう?」とか、「子宮を全摘するしかないと言われたらどうしよう?」とか、そんなことばかり考えていた。

冷静に考えたら、そんなに可能性の高い話ではないが、不安材料があるため、つい最悪の事態を考えてしまう。(私はそういう性格だ。苦笑)

しかも、筋腫だけ取り除く手術では、完全切除は難しいので、再発することが多いらしい。(完全に切除してしまうと、子宮に穴が開いて、妊娠不可能になるため。)要は、少なくとも閉経までは付き合っていかなくてはいけない慢性疾患である。そのことを考えても、ウンザリした。

そんな精神状態のせいか、仕事が手につかない、よく眠れない、常に緊張状態のために頻繁に下痢をし、胃痛も起こり、さらに時々胃液が喉を上がってきて、歯磨きをするたびに嘔吐しそうになっていた。

8月19日、3週間後と言われた検査結果が、予定より1週間早く戻ってきた。恐る恐る封を切ると、結果は「超鵞(ガチョウ)卵大・要精密検査」だった。最初に言われたときと、あまり変わりばえはしない。

ただ、子宮細胞診(頸部)の結果が「クラス1・正常」だったことに、かなり安心した。 (子宮細胞診は、細胞の状態によって1〜5段階で表示され、クラス1と2が正常。) とりあえずこの結果によって、全てではなかったが、心配事が1つ減った。

引き続き、M診療所でも無料で精密検査が受けられるようなので、次の日に予約の電話を入れる。 ところが、婦人科検診は週1回・月曜日しか行われておらず、26日は担当医が夏休みで休診、その次の週はすでに予約でいっぱいで、一番早くても9月9日であった。

…3週間後?!そんなに待ってられない!!!

今でもかなり体調に影響を及ぼしているのに、3週間も待っていたら、ホントにどこか悪くなってしまいそうだ。

この際、有料でもいいから、この精神的不安から解放されたい!!

そう思った私は、この2週間の間、インターネットで調べ、候補としていた産婦人科に行くことにした。自宅から近いH総合病院と、Aレディースクリニック、そして会社からわりと近い距離にあるIクリニック、さらにM診療所からK大付属病院を紹介してもらうという4つの選択である。

産婦人科に行くのは生まれて初めて…という私は、どうしても大きな病院に行く勇気が持てず、インターネットの口コミで、わりと評判のよかったIクリニックに行くことにした。