3.「手術しない。」と言う選択肢はない…? 手術か〜〜。 「あ〜〜、めんどくさいことになったなぁ。。(´Д`) =3 ハゥー」とか「あ〜〜〜いやだなぁ。」と言うのが本音。 ちなみに「本当に私の写真か?」と、MRIの画像をマジマジと見つめたが… 残念ながらかなり小さいながらも私の名前が入っていたので間違いないだろう。 (私の前にMRI検査を受けていたのは男性で、さすがに取り間違えることはないかと。。^_^;) 巷では…「子宮筋腫は、(詳しく調べたら)40代女性の半分が持っている。」とか、ヘタしたら「生理がある女性のほとんどが筋腫の芽を持っている。」なんて言われていて「手術適応になることはほとんどない。」なんていうが。。。 そんなのウソじゃんっ!!と思った。 このHPを作った当初(2002年)は、ネットで知り合った手術体験者しかいなかったが、年齢を重ねていくうちに、リアルでも手術経験者を何人も知っているし、私の仕事関係でも、年齢もほとんど変わらず、(できている場所は違えど)リアルタイムで悩みを共有できる人もいたりした。 「すぐに手術しないと命に関わります。」 …と言われているわけじゃなし、 命に関わる病気と向き合ってる人たちに比べたら、贅沢言ってる場合ではないのだが、 生理のたびに大量出血したり、ひどい痛みがあるわけでも、しんどいわけでもなく、病人感覚ゼロの私には 「あ〜〜〜あ。。何だか気が進まない。(´Д`) =3」と言う言葉しか出ない。 特にしょう膜下筋腫は、「症状が出にくい。」と言うのは本当で(リアルな実感!!)、恐ろしいことに私ぐらいの大きさになっても、気付かない人は気付かないと思う。 しかし、M先生の話を要約すると… 「手術した方がいいね。今すぐとは言わないけど、早い方がいいよ。」と言われたようなもの。 よくよく考えるとここに「手術しない」と言う選択肢はない。 11年前には「手術をする必要はありません。」と言い、「(この病気は)要はあなたがどうしたいかです。」と言われた先生が、こんなにハッキリと勧めるのだから、それだけの理由があるのだと思った。 それで、久々に子宮筋腫のことを調べた。 一番驚いたのは、「日進月歩」と言われる医学も、子宮筋腫に関しては、約10年前とほぼ状況が変っていないこと。 子宮筋腫の主な治療方法は手術。そして、(私的には「どうよ?!」と思う)ホルモン療法。 切らない治療で唯一有効そうな「子宮動脈塞栓療法(UAE)」や「集束超音波治療(FUS)」は未だ保険適応外。FUSに至っては、私のような大きな筋腫では、何時間かかるのか…?(~_~;)。そして、開腹手術より低世襲で、人気が高まっている内視鏡手術は「需要に供給が追いついていない。」と言う状況。 こんなに患者数が多い病気なのにちょっと愕然とした。。 さらに筋腫の悩み相談トピックでは… 私と同じような状況の人の書き込み(40代半ば。10センチぐらいのでかい筋腫があり、医師に手術を勧められているが、自覚症状はあまりなく、いまいち手術を踏み切れないでいる…みたいな。)に、 「特に今、困った症状がなければ、別に手術しなくてはいいのでは?」とか「5年も経てば閉経になるので、そのまま持ちこたえられるのでは?」なんて書く人もいて、 一瞬「そうかも。。」と思ったりするが…、 ちょっと待て! 相談者もレスする人も、医師どころか医療関係者ですらない。しかもどこの誰ともわからない赤の他人で、もちろん私の状況など知る由もない。10年以上に渡って経過を見て、今の私の身体の状態をよくわかっているM先生の言うことと、どっちを信用するのか…? …と言われたら言うまでもない。 そして「なぜ先生は今、手術を勧めるのか?」も理屈では分かる。 一般的に、子宮筋腫は女性ホルモン・エストロゲンの影響を受けて成長するので、閉経とともに徐々に縮んでいく…と言われている。 だが、私の生理はあと1〜2年ぐらいで終わるとは思えず、今の加速度増した成長スピードを思うと、15センチも夢ではなく、成長を妨害するものもないから、まだまだ止め処もなく大きくなっていきそうだ。(汗) そして、多臓器を圧迫し、腸閉塞になったり、尿や便がでなくなるのは、ちょっと考えると実は大変なことで、良性疾患と言えどもあなどれない事実。とても閉経まで持ちこたえられると思えない。(汗) いずれにせよ手術が避けられないのなら、「腹腔鏡手術で取れる。」と言う今の方が絶対いいわけで、私の年齢を考えると、手術して仮に再発したとしても、(短期間で急成長しない限り)再手術となる可能性は低い。 それでも、やっぱり私も「手術が怖い。」…と思うが、それは手術や麻酔に対するトラブルではない。「痛み」に対して、あまりに弱いからで、手術ミスや事故が起きるかもしれない…とはほとんど考えていないぐらい先生を信頼しているらしい…ことに気がついた。 さらに手術体験記を見ていると、健診やお腹のしこりなどの自覚症状等々…、何らかのきっかけで、手術が必要な筋腫が見つかり、病院を探すが、いい医師と巡り合えないどころか、心無い医師にひどいことを言われて、深く傷ついている人もいる。 そうでなくても、この「病院探し」は、どれほどのエネルギーが必要か!歯医者の転院ですら、ものすごいエネルギーを要した私には、どれだけ大変かよくわかる。 昨年、卵巣がんの手術をした同僚が「私もみのこさんのように、大学病院とかで経過観察していればよかった。」と言った意味が、同じように手術を考えなくてはいけない立場に立った今、初めて分かった。 でも、私のように大学病院でずっと経過観察を続けていた人は珍しい(と思う。) 今までT大病院で経過観察を続けていたのは…「手術しないのだから、紹介もとのIクリニックに戻れ。」とも言われなかったし、M先生を紹介してくれたIクリニックのS先生より、M先生の方がよかったからで、決して惰性や妥協ではない。 そんなわけで…「執刀医を決める」と言う最も大変で、重要な部分を(かなり理想的な状況で)ショートカットできてるなんて、ものすごく恵まれてるかも…と思い、 私の課題は「どうやったら、手術を思いきれるか?」と言うことだけだった。 ごちゃごちゃ色々深く考えずに、ごくごくシンプルに 「いくら良性腫瘍でも、あんなにでかいものがお腹にあっていいわけないだろう!!( ̄▽ ̄;) 」と。(ホンマ、あの写真やばいで。) ヘタに「メリットとデメリット」なんて深く考えていたら、「あ〜〜あ〜〜〜何だか気が進まないな。」という気持ちに引っ張られていく。。。 まあ、次回の外来(6月上旬)まではうだうだしててもいいだろう…と思いつつ、 先生は私に「心の整理」をするために、3ヶ月の猶予を与えたのだと思った……。(ちなみに子宮筋腫によく似た悪性腫瘍「子宮肉腫」のことも調べたが…特に何か言われてるわけじゃなし、今、調べても不安になるだけなのでそこそこでやめた。) それにしても。。昨年10月26日のfacebookのウォールにて。 「私の婦人科のかかりつけの医師は患者思いのとてもよい先生で、しかも手術の腕もいいらしい。手術が必要になる日が、来て欲しいような来て欲しくないような…。(90%来て欲しくないけど。。。)」と書いていたのを思い出し… もしできるなら。。5ヶ月前にさかのぼって、 「そんなこと書くから、こんな目に遭うんじゃぁぁぁ〜!ヾ(*`Д´*)ノ」と自分に文句のひとつも言いたい。。^_^; |