8.薬漬け・通院だらけへの苛立ち

T大病院の翌日、(別の病院で)胃カメラの検査を受けた。「連日、病院ってどうよ?」と思わなくもないが、嫌なことはまとめて一気にやる主義。(一応言っておくと…この病院では「楽に検査を受けられる」と言うことが、実証済みだからと言うのもある。だって、私はしんどいことと・痛いことは人一番耐えられない。きっぱり!)

検査結果は「きれいですね。問題ないです。」ということで、去年あった小さなポリープは存在せず。どうも去年、組織診を行う際、全部切除してしまったようだ。知らなんだ〜〜。(゚д゚)!まあ…ポリープなんて、、置いといても意味ないし。(確か内視鏡で簡単に取れるはず。)

…で、もう「来年は検査しなくてもよい。」ということで、晴れて無罪放免…となったが、ここで新たな問題が発覚する。

実は今年6月の健康診断で「血圧が高い」と指摘されていたので、ついでに内科も受診してみた。

担当医は前院長で、おっさんとじいさんの中間ぐらいの年齢。ぶっちゃけいうと、「威厳」でモノを言いそうな「あんまり好きじゃないタイプ」の医師。

健康診断の結果を見ながら…
「あ〜〜(異常なのは)血圧だけだな。」
(心電図の結果である)「異常Q派・時計回転」を見て「こりゃ、異常じゃねーな。」と。

「とりあえずちょっと血圧下げた方がいい。」ということで、1か月分の降下剤を処方され、「また1か月後に来て。」と言われた。しかし、後で色々調べてみると。。降下剤と言うのは、ヘタしたら一生飲み続けなければいけないかもしれない薬。

この先ずっと「毎朝1錠・1カ月に1回の通院」かも。。

大した問題じゃないのかもしれないが、病院通いがストレスになっている今、なんだかとてもショックだった。(ただし、去年までは正常だったので、もしかしたら、手術に対するストレスか、筋腫による夜間頻尿の寝不足のせいで一時的に血圧が上がってるのかもしれないという希望的観測もある。)

またリュープリン投与のために、20日もT大病院に行かなきゃいけないし、 (おそらく)その後手術まで毎月1回は通院しなければいけないだろう。ああ、うんざり。。。(-_-;)

(何がそんなにいやなのか?と言うと…)リュープリンは、
「私の大嫌いな注射(どうやら皮下注射のよう)
(私は「刺されたり、切られたりする痛み」にめっぽう弱い)
「副作用も強く出やすい」
(子宮筋腫における投与では、半年以上の連続投与ができず、次の半年は休薬しなくてはいけないぐらい作用が強いもの。中には日常生活もままならないぐらい強い副作用が出る人もおり、乳がんや前立腺がんの治療にも使われているせいか、「抗がん剤」とまで言う人もいる。)
「保険が効いても、1ヶ月1万円ぐらいする高い薬」

これらをしのぐメリットがどこにあるのか?M先生に聞いてみたいものだと。

リュープリン投与は、子宮筋腫患者の間では有名な話であるものの、私は「手術するんだから。」とか「医師に言われたから仕方ない。」で納得できるような性格ではない。(そもそも病院が嫌いだからね。)

それに今年は歯科に始まって、婦人科、頭痛外来、甲状腺内科、乳腺外科、胃腸科と、いつまでたっても病院と縁が切れないというか、
例年にもまして、病院とべったりなお付き合い。。(-_-;)(1人でも年間医療費10万円など、とっくの昔に越えているし。)

病院のせいで、ストレス全開。。。

あ〜〜〜〜〜!!!!いやだいやだ!
も〜〜〜いやだ!!!
も〜〜いやだいやだ!!


通院も手術も薬も何もかも、全部ばっさり捨ててしまいたい!!!!


しかし、その後……私にとってホンモノの「不調の日々」がやってくる。

「盲腸かな?」と思えるような痛み(多分排卵痛)に始まって、生理じゃないのに生理痛に似た腰痛や腹痛が頻繁に起きる。出血がないのに、生理特有の痛みが起きるのは、まるで、止まってるエレベーターの上を歩行するような気持ち悪さ。(苦笑)

そして、日ごろあまり意識しない「筋腫」も、この時期ばかりは「まるで(ボールが)石に変わったかのような違和感」があり、お腹の中で何ともいえない不快感を感じる。多分これは、同じ症状が起きた人にしか分からない不快さだろう。

私は密かに「魔の2週間」と名付けていた。

寝込むほどしんどいわけではなく、我慢できる範囲であるものの、
気がつけば。。1カ月に10日も調子のいい日がない。
そうでなくても、筋腫のせいで夜間頻尿となり常に寝不足。

「お元気そう。」といわれても、QOL(生活の質)は以前の6〜7割に落ちているという事実は否めない。(いくら年齢を重ねても、1年やそこらでこんなに急激には落ちるのはおかしいと。)

日常の業務をこなすのが精一杯で、仕事の後や休日、飲みに行ったりする機会も激減していた。仕事上において、「不機嫌さを顔に出すようではプロではない。」と思うから、何事もなかったかのように振舞っているが、このところそれが結構しんどい。

帰宅するとぐったりして「オンナってつらいなぁ、しんどいなあ。」って思ってたけど、実はしんどいのは自分自身らしい。(;∀;)

この原因のほとんどが筋腫のせいだというならば……、
あれ??結構自覚症状あるんじゃない……??
(実はそれまで「そんなに自覚症状ないのに、本当に手術するのかな?」と思っていた。)

やっぱり先生の言うとおり、潮時(手術をするべき)なのかな。。。。
と、この時初めて思った。

もし、M先生がこういうことをお見通しで手術を勧めているのだとしたらすごいことだ。しかも、女性でもなく、家族でもないのに、当の本人より体調を把握してるというのは。。なんか。悔しい。。。


そして次回の来院日(20日)が迫ってきたころ、「そろそろ手術のことを話したほうがいいかな?」と思い、「来週の火曜日…、また病院(婦人科)に行くから。」と、みのむちくんに話を振ってみた。

そしたら、「いつ手術するの?」「早く手術しなさい。」「医者が手術しろって言ってるんだから。」「早く手術、手術」と。

そして、「今の病院…遠いよね。T病院にしなさい。」「内視鏡手術だと局所麻酔かな?先生の話声とか聞こえるけど、まあしょうがないよね。」(本当は全身麻酔だと思う)とか言われ。。。

絶対、ぎりぎりまで話すまい。。と心に決めた。
(もし、みのむちくんのような言い方をする医師に遭遇したら。。。首絞めて殺すかも。。。)

なぜなら、先生からは「腹腔鏡手術は(私にとって)楽な部類の手術」といわれても、やっぱり大変な問題で、安易には考えられない。だから、「医者が手術しろといった。」「じゃあ、手術。」「近いところがいいよね。」「じゃあ、○○病院でいいよね。」と、まるで蕎麦屋の出前を取るように簡単に言われたくない!!(要はみのむちくんは無意識に「私に言ってはいけないNGワード」を言ってしまったわけで。。)

みのむちくんの医療に対する価値観は「早い・近い・時間に正確」が一番のよう。だが以前、自信をもって勧められた歯科が、私にとっては「歯科恐怖症のどん底に叩き落とされた最悪の歯医者」であったことは一生忘れまい。(~_~;)…と思っているので、医療に関することは、一切意見を聞き入れないつもりである。

おまけに、「筋腫ががんになるかもしれないから。」と言われた日には、「私に意見するなら、もっと勉強してから言え!」と言いたくなる。(筋腫とがんは全く別物で、悪性化するなんて聞いたこともない。)

さらにM先生は当たり前のように、筋腫だけを切除しようとしているが、私の年齢だけを見て「子宮全摘しか提案しない」あるいは「全摘しかできない」という医師がいるのも事実。(もっと言うと、「がんになるかもしれないから、卵巣もとりましょう。」と提案する医師もいる。)

「行く病院を間違えると運命が変わる」と言うのが紛れもない現実で。。
そんな事実を知らずして、安易に口出しするなと思ってしまう。。

私はまたカミングアウトする機会を逃してしまった。。