16.もう頑張れない。。(リュープリン投与後の体調・3) そして3回目のリュープリン投与以降、私の体調はどんどん悪化していく。。 M先生には「(いきなり)10歳トシとらせちゃって申し訳ないねぇ。」と言われたが、振り返ればまさにその通り。去年できたことが今年はしんどくてできない。 例えば平日、仕事から帰ってきても、しんどくて料理が作れない。出来あいのお惣菜を買って帰るか、せいぜい電子レンジで加熱するぐらいが関の山。すぐ疲れるし、すぐに体調悪くなるし、片頭痛と肩こりは確実にひどくなっている。しかも半年前までは、毎日飲んでる薬なんて1つもなかったのに、今はなんでも薬に頼らざるを得ない状態。 年を取るって。。。身体の弱いところに不調が出るということなのかと。 だったらいっそのこと「自分は50代半ばだと思って、生活したほうがいいんじゃないか?」と思った。しかしつい2ヶ月前まで、普通だったのに、いきなり「10歳年取ったと思え。」と言われても、その切り替えは難しい。(…というか、本当の50代はもっと元気では…?汗)別に外見が変ったわけじゃないから、他の人からはわからないし…。 「病気だ、病気のせいで、私は具合が悪いのだ。」と思うことが一番ラクだった。 さらにある日のこと、夕方ぐらいから、ひどく眠気、疲れが出て、帰宅後、どうにも動けず、何をしていてもやたら寒く感じ、ご飯も食べずにお風呂も入らずに寝た。そして翌朝、朝昼兼用のご飯を食べ、お風呂に入って30分位眠ったのち、やっと出掛けられる体力が戻ってきた。どうやら私は、体温が下がりすぎても具合が悪くなるらしい。 でも…これはまるで橋本病の症状の1つ「甲状腺機能低下症」(倦怠感、低体温、眠気)にそっくりではないか…! もし万が一、「リュープリンによる甲状腺機能の低下」だったら…。例え、「薬が効果がなくなれば元に戻る」と言われても、とてもショックだ。そもそも私は橋本病傾向にあるけども、「甲状腺機能には異常なし。」ということですごく安定していたのに!! 結局、一時的な症状にすぎず、「単に風邪引く前兆だったのかもしれないな。」と安堵した。 しかし、安心したのもつかの間、さらに厄介な副作用が加わることになる。それは「不眠」。 どんなに疲れていても、非常に寝つきが悪く、寝ようと思っても寝られない。寝られたとしても、変な時間に目が覚め、それ以上寝られず。そこで、緊張型頭痛の処方薬としてもらったデパスが、睡眠導入剤にも使われていることを知り、10月下旬あたりから服用した。 しかし、それでも3、4時間程度しか寝られず。やっとうとうとしだした…と思ったら、もう起きないといけない時間。毎日が睡眠不足で、目覚ましを2つかけても鳴ったことすら記憶になく、全く起きられなくなってしまった。 そこで所属部長に事情を話し、遅出、早帰りも認めてもらえたが…、それでも私の職場は男女差なく、立場上、どんなに具合が悪くても、やらないといけないとこともある。それに、早く帰宅して寝ようと思っても、あまり寝られず…。やたら「疲れる夢」ばかり見る。寝しなに気になっていることが夢に現れるのだが、必ず「私の願う方向」と真逆に進んでいく。。 例えば。。 「会社にて、私が間接的に関わっているとあるプロジェクトが、どうにもうまく進捗していない。私が休みに入るまでに、せめて道筋だけでも、できていないとやばいな。。。」と思ってたら…… 【以下、夢の中】 なぜか私はフォトグラファーで、とあるイベントの様子を撮影することを依頼された。で、目的地までロケバスで行こうとしているが、肝心の場所の詳細を調べておらず。慌てて地図で調べたら、今から出発しても到底間に合わない場所にあることがわかり…。 「ここから1時間もかかるのに、あと30分でイベントは開始してしまう!!どうしよう!!」と。 なのに突然、女性(仕事関係の知り合いらしいけど、現実にはまったく知らない人)がバスに乗り込んできて、「この人たちを途中まで乗せて行って。」と、10人ぐらい米兵が乗り込んできた。そんなことをしていては、ただでさえ遅刻してるのに、ますます遅くなってしまうではないか!! 夢の中の私に「なんで米兵??」と考えている心のゆとりなどなく、 「何を言ってるんだ、この女は?!すでに私は、土下座して謝らなければいけないほどの失態(自分のミスで遅刻して、肝心なものが撮影できないかもしれないと言う状況)をしてるのに!!そんな余裕ないだろ!」と怒っているところで目が覚めた。 さらに次回の外来で、「“最近、すぐ疲れるし、すぐ体調悪くなるし、朝も全然起きられなくて、日常生活に支障をきたすぐらいしんどいです。リュープリンの副作用だと思うのでどうにかしてください。”と、絶対M先生に言おう。先生、なんと答えるかな。」と思って寝たら…… 【以下、夢の中】 いつも通り、穏やかで人当たりがいいM先生なんだけど。。 無駄な話がやたら多く、肝心なことは全く解決する気がないらしい。 「寝られない」というと「大丈夫だよ。ちゃんと寝てるから。」と言われ、「何を考えてるのだ?この人は。」と思っていたら、「じゃあこれあげる。」と出されたのは「飴」。子供じゃないんだから!! 「こんなので治るわけないでしょう!」と怒ると、「しょうがないね。」とM先生は診察室の後ろに行き、処方箋を探しはじめた。(実際のT大病院は「電子カルテ」になっており、処方箋もパソコンに向かって作成するはずなので、「探す」という行為はありえない。) 見た目は全く変わらないのに、中身は全く別人なM先生。。。(しかも、無能な医師になってるし。。汗)。 他にも「何かから追われて逃げた。」とか やたらストレスたまる夢ばかり。。。( ;∀;) しかも、服用開始から3週間ぐらいでデパスが効かなくなる。 眠れない上に、倦怠感と疲労感に襲われ、私の体力は夕方4時までしか持たなくなってきた。 「(仕事で)たった30分間、人と話しているだけでひどく疲れる。」 「まるで(相手に)エネルギーを吸い取られるよう。」 「すぐに目の下にクマできるし、朝も全然起きられない。。。」 「なんでこんなに疲れやすいんだろう?」 もしリュープリン投与がなかったら、絶対どこか悪いのだと思うほどの体調。 自分の出来ることがどんどん少なくなっていく現状に泣きたくなる。 今までの副作用の方がずっとマシ。しんどくても「闘っている」というモチベーションを保っていられた。 でも今。。「なってほしくない副作用」ばかり。。。 「リュープリン、もうやめたい。(涙)」とか、「この治療のつらさは体験した人にしか分からない。」と言う人たちの気持ちが今更ながらによくわかった。 もう頑張れない。。。 リュープリンの副作用のせいだ…と思っても、この落ち込みは止まらない。。 周りの人たちからは、「頑張って」とか「あと、もう少しだから。」とか言われたけど。。。 そんな気休めにしかならないこと言わないで! (確かに手術は目前だが、リュープリンの効果は手術と同時に消えるわけではなく、少なくとも12月いっぱい、長ければ1月いっぱい持続する。) 申し訳ないけど…私もまた「そんな気休めは、自分と同じ思いをしてから言ってほしい!」と思った。 ともあれ今、日常生活に支障をきたしている現状があり、次回の外来で、絶対先生に相談しようと思った。もしこれで先生にも「もう少しだから我慢して」(対処方法なし)とか言われたら、「無理です。」とぼろぼろ泣きそう。。 「もう限界だ。」と思った。 |