定期観光バスに乗る!(沖縄・3日目)
大晦日、元旦とのんびり過ごした私とみのむちくん。(営業してるところも少ないし。)沖縄滞在はあと2日間と言うことで、行きたいところを挙げ、さらにホテルのフロントでも見所を聞く。 フロントの人が言うには、免税店と海洋博記念公園。おきなわワールド(旧玉泉洞王国村)は、他府県の人には面白いかもしれないが、地元民から言わせるとイマイチらしい。 だがこの3ヶ月前、「市内中全てTaxFree」のドバイに行ったばかりの私とみのむちくんには、免税店などありがたみも何もない。残るは海洋博記念公園である。 海洋博記念公園には「美ら海水族館」という水族館があり、オープンしたのは2002年の11月。全体水槽容量・約1万トンを誇る世界最大級の水族館である。ここに来る前から「行きたいなぁ。」と思っていた。 だが、私とみのむちくんが滞在している那覇からは、車で2時間近くかかる。しかも沖縄は車社会なので、鉄道が走っていない。バスを乗り継ぐか?あるいは、レンタカーを借りるしかない。バスの場合は、那覇から名護バスターミナルで乗り継いで、2時間半ぐらいかかる。往復で5時間!あまりにも遠すぎるので、半分諦めていた。 だが、定期観光バスを利用すれば、お手軽に行けないことはないらしい。それと、みのむちくんの同僚の人が言うに、定期観光バスはかなりお得感があるらしい。そこで、ホテルのフロントで観光バスのパンフレットをもらう。ただしこの日は、バス会社の営業時間を過ぎていた。 そして今朝、8時過ぎ。みのむちくんはRバス観光会社に電話する。 ![]() まず運行の有無を聞くと、「うちは年中無休でーす!」と言われる。おまけに、当日申し込みで大丈夫ならしい。ただし、集合は8時40分なので、慌てて支度をしてホテルを出る。 集合場所が隣の駅だから、出来るワザである。集合場所はRバスの本社。1月2日だと言うのに、意外に多くの人が出発を待っている。 今回申し込んだのは、午前9時出発で午後7時着の10時間コース。 那覇を出発して、嘉手納基地近くを通り、琉球村、万座毛、海洋博公園、名護パイナップルパーク、東南植物楽園、プラザサウス(ショッピングセンター)と、沖縄中部〜北部を回るというもの。 料金は、琉球村と海洋博記念公園の入場料を除き、5400円である。名護パイナップルパークと東南植物楽園の入場料と、昼食代は料金に含まれているので、そこそこお得だろうか?とりあえず琉球村はどうでもいいので(自由見学と書いてあるし)、一割引だったので、海洋博記念公園の入場券も一緒に買う。 国内の定期観光バスなど利用したことがないのでよく分からないが、この会社に限っては、当日参加者を募り、出発するスケジュールらしい。この日は同じコースで、2台のバスが出発する。 もし参加者が2〜3人しかいない場合はどうするのだろう?そして、たまたまかもしれないが、私とみのむちくんの乗ったバスは、平均年齢が高い。我々2人が一番若いぐらいで、まるで社員旅行か、敬老ツアーのようである。(苦笑) それに合わせてか?バスガイドと運転手の年齢も高そうだ。しかも、「今時、こんな往年のバスガイドがいるの〜〜?!」と思うようなノリ。(苦笑) ![]() 演歌をメドレーで延々歌ったり、「私はこのバス会社で2番目に若いバスガイドの○○と、一番若い運転手の▲▲です。」(本当は2人とも結構いい年。)なんて自己紹介をする。 「幸せなら手をたたこう」をフリ付きで歌わされたのなど、20年ぶりか中学校以来か?(苦笑) まずバスは、国道を通り、アメリカ軍基地のある嘉手納町を通過する。もちろん、降りて見学することはできないので、車窓から眺めるのみ。 いつもは戦闘機の爆音が鳴り響くらしいが、今日はとても静か。兵士たちもクリスマス休暇で、アメリカ本国に帰っているかららしい。 ちなみに、日本にあるアメリカ軍基地の75%が、沖縄にあるらしい。しかも沖縄の上空は、アメリカ軍の領域で、優先順位はアメリカ軍機、緊急用、民間機。 だから旅客機は、那覇空港のかなり手前から高度を落として、低空飛行で着陸態勢に入らないといけないんだとか。(2日前の着陸を思い出そうとしたが、いまいち記憶にないが。) さらにガイドさんは、アメリカ軍基地の話を色々するが、どうやら沖縄に基地がたくさんあるのを快く思ってないらしい。嘉手納町のことを「皆さんの街に、こんなに金網がある街がありますか?」と我々乗客に尋ねる。すると、最前列に座っていたじーさんが「ある!」と元気よく答えた。 ホントは、「NO」という返事を期待してたのだろう。意外そうな顔をして「お国はどこですか?」と訪ねると、「三沢!」とじいさんは答えた。確かに三沢ならありそうだ。 ホントはここで笑っちゃいけないのだろうけど、「このバスの乗客全部が、横須賀とか福生とか言ったら笑えるだろうなぁ。」と思って笑ってしまう。日本各地に点在するアメリカ軍基地は、第二次世界大戦終了後に結んだ安保条約のため。だから、闇雲に「アメリカ軍は撤退せよ!」とも言えない。(この辺を掘り下げると、キリがないし、どんどんこのサイトの趣旨と外れるので割愛!)でも、75%も集中したら、いい気はしないだろう。 だが、沖縄県民にありがちなのか?ガイドさんは、「本州」のことを「本土」と、まるで別の国のように言う。そして本州よりも、快く思っていないアメリカの都市・サンフランシスコの方が親近感を感じるあたり、複雑な沖縄県民ゴコロか? こんな調子で、色々と沖縄のウンチクを話してくれるのだけど、そう何時間も続くわけもなく、段々どうでもよい話になっていく。気がつけば、バスに乗ってからガイドさんはずっと話しっぱなし。「いー加減、少しは黙れよ!」と思うのは、私だけだろうか?(苦笑) そうこうしているうちにバスは、琉球村に到着する。ここは、古きよき沖縄を体験できるという場所。どうでもよかったので、40分間入り口付近でボーっと過ごす。土産物屋とかもあったし。「せっかくですから(入場しませんか?)…。」と言われるが、興味のないものにお金を払う気はない。
さらにバスは北上し、ルネッサンリゾート沖縄の近くを通る。沖縄サミットの時には、各国の首脳達も泊まった五ツ星ホテル。こんな言い方をしては何だが、外観を見る限りでは、五ツ星ホテルの「おお〜!!すごい!」と思えるオーラを感じない。ドバイのジュメイラビーチホテルと比べるのがいけないのか?! |
怒濤の沖縄観光!(沖縄・3日目)
さらにバスは、万座毛に到着し、記念撮影となる。通称?「ぞうさん岩」という岩があり、ここがビューポイント。エメラルドグリーンとブルーに分かれた海の色が大変キレイである。 思わずシャッターを切る。いつもの習慣で、何カットも撮影していると、どんどん集団から外れてしまう。でも、ジーっと見てると、撮影する時間がない!とりあえずファインダーから見て、現像後にじっくり見ろということか?なんだそりゃ?!
だが、それは予兆にすぎず、このコースが「参加することに意義がある!」とマラソンか、障害物競走のようなノリであることを、その後じわじわと思い知ることになる。 ともかく、お決まりの記念撮影をして、バスに戻り、いよいよメインである海洋博記念公園へ向かう。このコースには、昼食代も含まれているが、レストランなどに寄る時間的ゆとりもない。そこで、地方都市にありがちな「土産物屋兼食事処」で弁当とお茶を受け取る。これを持って、海洋博記念公園で食べろということだ。
海洋博記念公園での滞在時間は2時間。「結構長くいられるなぁ〜。」と思ったら、大間違いである。なぜならこの公園は、周回している電気遊覧車があるぐらいだだっ広い。おそらく端から端まで、単に歩くだけでも30分以上かかりそうだ。だから、行きだけでなく、戻ってくる時間も計算に入れておかないとまずい。 しかも、美ら海水族館だけでなく、熱帯植物を植えた熱帯ドリームセンターとか、通常のイルカショーの他に、テレビでも特集された人工尾びれのイルカ・フジがいるプールとか、シャワー室とかロッカー室のあるビーチとか、17〜18世紀の沖縄の村落を再現したエリアとか、見るところもいっぱいある。 ![]() …というわけで、慌ててそのへんのテーブルで、弁当を食べる。弁当のフタを開けると、予想通りしょぼい! 「今時、仕事でこんな弁当を出したら、スタッフからめちゃひんしゅく!」というような内容だ。思いっきりご飯を残して、美ら海水族館に入ることにする。 ここには、東洋一の大水槽があり、唯一複数のエイとマンタの複数飼育が見られる場所らしい。 通常、私とみのむちくんの感覚だと、この水族館だけで2〜3時間は滞在している。だが、なんせ時間がないので、急ぎ足で見てまわる。 おかげで、私の記憶にあることと言ったら、 みのむちくんの写真を撮ろうと思ったら、いきなり暗くなり、頭上を巨大なエイが通ったことと、厚さ60センチの巨大アクリルの水槽(水族館展示窓としては、世界一とギネスブックに認定)があったこと、鯛とかカニとか見て、思わず「うまそ〜!」と思ったことぐらいである。 そして、水族館を出たら、すでに1時間30分ぐらい経過している。どこに行くのも中途半端な時間。ホントに2時間なんて、何もできない!しょうがないから、売店で塩せんべいと紅イモのちんすうこうを買う。
もしこれが、個人で行ったなら、海洋博記念公園だけで、丸1日いただろう。この後に行く名護パイナップルパークとか東南植物楽園とかプラザハウスなんてどうでもいい。 思わずここでバックレてしまおうかと思う。だってここは、言葉が通じない外国でもなく、日本国内だ。しかも、定期観光バスに参加するにあたって、名前以外は特に何も書かされず、携帯の電話番号すら聞かれていない。 だが、後ろ髪を引かれる思いでバスに戻る。(やっぱり不便でも、海洋博記念公園は個人で行くべきだったと今でもちょっと後悔。)この次に行く場所は、名護パイナップルパーク。このあたりから、どんどんこのツアーのマラソンちっくな正体が明らかになっていく。(苦笑) 「次の集合時間は20分後です。」 20分〜〜?! ![]() しかも、ありがた迷惑なことに観光ガイドつきで、館内を1周説明してくれる。 だが、その説明もさっぱり理解できず、私は突然、言語能力を失ってしまったのか?それともこれは日本語ではないのか?と考えてしまう。(苦笑)あまりに早口な説明で、こちらが理解する前に、次の話になってしまうからだ。 ここでは「パイナップル食べ放題」ということだったが、まるでデパートの試食コーナーでつまみ食いしている気分。とにかく時間がないせいか、歩いて回るだけで精一杯である。 でも、どさくさに紛れて、ここ限定パイン入りシュークリームを買って食べる。もうちょっと時間があれば皆、お土産とか買うと思うのに、ワケ分からないうちに終わってしまう。 だが、さらに強行軍は続く。お昼が過ぎて、高速自動車道に乗り、1時間ぐらいどこにも停車しない。みんな朝9時からで疲れが見えるのか、「このあとは、東南植物園とプラザハウスなんで、頑張ってくださいね。」とガイドさんは言う。 頑張る? 私の主観かもしれないが、旅行とか観光というものは、決して「頑張って」するものではない。行きたいから、見たいから行くのである。イヤならやめたらいい。ガイドさんは、何気なく言ったのかもしれないが、「頑張る」という言葉に、ものすごく違和感を感じる。 …というか、定期観光バスに乗ってから、いちいちツッコミを入れたくなるこの違和感は何なのだ?バスの中はうとうとしているお客が多くなり、やっとバスガイドも静かになる。 |