4.麻酔科受診・後編(2013年11月21日)

さらに麻酔科医による問診。まず、「私の手術ではどのような麻酔を行うか?」という説明。「全身麻酔」の予定で、「若い人には嘔吐、吐き気が出ることがあります。」と言われ、「ふーん。若くないし。」と、他人事のように聞いていたら、「お若いですから、吐き気がでるかもしれませんね。」と。

(私の心の声)ええええええ〜〜〜?!( ゚ ▽ ゚ ;)
吐き気よりも何よりも、私でも「若いゾーン」に入ることにビックリだった。

さらに「ご高齢ではありませんので、これら(脳梗塞、脳出血、心停止など、重篤な疾患)は発生する可能性は、ほとんどありませんね。」と。私が「高齢ではない。」と言うのは分かるけど、ああ驚いた。。

術後に関して、私の場合、腹腔鏡手術で傷が小さいため、術後の痛み止めは点滴のみで対応。硬膜外麻酔は、(術後の痛みより)麻酔をするほうが痛みを感じるので使用しないと。血栓塞栓症防止には弾性ストッキング(足の血液の流れを促進する靴下)のみで、フットマッサージャーも使用せず。

「“できるだけ簡素に行きたい”と言うのが、先生側(多分、M先生のこと)の要望です。」と言われた。

これはおそらく、「患者(私)の負担をできるだけ減らすため。」なんだろう。
手術経験者によると、このフットマッサージャーが案外うっとおしくて、術後眠れずに苦労するのだそう。そして、簡易にできるのは、リュープリンを投与して生理を止めているので、大出血を防げ、おおごとにならずに済むからでは?とふと思った。

ここで、「何か質問はありませんか?」と言われ、「普段、私は仕事上、旧姓で過ごしているので、意識のない状態では“Kさん(私の戸籍上の姓)”と言われても、自分のこととは思わず返事をしないかもしれません。」と言うと「OK、OKです。(^^)」と旧姓を電子カルテに登録された。

しかし、過去受けた手術の時の状況がどうだったか?とか日常飲んでいる薬だけではなく、過去服用していた薬や体質まで聞かれるとは驚いた。もっとも私が昔受けた手術は、あまりに昔過ぎて(40年ぐらい前)、当の本人も何も覚えておらず、その時どうだったか?も、誰からも聞いていないので参考にならなかったが。

ただし、私は「気管支が弱く、風邪を引くとなかなか咳が収まらない。」という話をすると、「術後、のどの痛みなどが起きやすいかもしれません。」と言われ「のど飴は絶対持参しよう。」と思った。

でも、本来「リスク」となりそうな高血圧も、他には何も異常がないせいか?特に気にしていないようで、何も言われなかった。

最後に手術室看護師さんとの面談。
ここでもまた「私自身の手術当日の段取り」を説明される。
「(婦人科では)1日4件の手術を行うのですが、同じ手術室を使って行うようで、まだ順番は決まっていません。」と言われ、「腹腔鏡手術だと、手術室を変えないほうがセッティングが楽だからかな?」と思った。

さらに、手術中は患者の身体を日常では考えられないような姿勢にするらしい。
婦人科の診察台に乗ったような体勢で、下半身を高くして頭を下げるから、身体を支える肩にどうしても負担がかかるそう。(だから手術時間を短くするため、リュープリンを投与して、「少しでも筋腫を小さくしたい。」と言われたのかと思った。)

そして、「手術で何か不安なことはないですか?」と聞かれ、あちこちで「しっかりしてそう」と言われたのを、そのまま真に受けられたらまずいと思い…

「手術と言うか……そもそも病院が怖いです。(;・∀・)
病院の中にいるだけで脈拍が倍ぐらいに上がってしまうし、白衣を見ただけで血圧も上がります。
(このとき、本当に脈拍を測られ「今、70〜80ぐらい(私の正常値は60前後)ですよ。(^^)」と言われた。驚)

それで、「M先生にもちょっと呆れられました。(^^;」と言うと「あのM先生が?(「そんなことないと思いますよ。(^^)」というニュアンス)」と。やはりM先生は病院スタッフに対しても、ほわわーんとした調子らしい。

さらに、「私をよく知っている友人には“よく手術する気になったね”と言われました。」とか
そもそも手術に至るきっかけは、「M先生にいつも通りの穏やかな口調で、“いつか必ず手術しなくてはならなくなるよ。このまま大きくなって、開腹手術になってしまう方が不幸だよ。”と言われて、NOと言えませんでした。」とか。

しかし、これではまるで私が「“M先生のせいで、やりたくもない手術を強いられている。”と思ってる。」と受け取られかねないので、「でも、M先生はとてもいい先生だと思いますし、先生の言うこともごもっともですし、私の気持ちの問題ですから。まあ…一種の(病院)アレルギーみたいなもんですね。」と、フォローになってるのか?なってないのか?分からないことを口走ってしまった!(^_^;)

すると看護師さんは私の電子カルテを見て…「腹腔鏡手術で、できるうちにやった方がいいですよ。(私の子宮筋腫は)かなり大きいですし、M先生は腕のいい先生です。」(確かにその通り!)

「採血の手元も(怖くて)見れないんです。」と言うと、(手術時の点滴は)「ちょっとチクっとするだけですよ。(^^)」と言うが、そもそも私は「医療関係者の“ちょっとチクっとする。”と言う言葉が信用できない。(この言葉に騙されて、痛い思いをしたことが何度もある。涙)

…と言うか、「手術のための点滴は通常よりも、太くて痛い。」と言うこと、さらに「ヘタクソな人がやると、とても痛い。」と言うことを事前情報で仕入れている。

思わず「点滴って、(手術後も)ずっとやってるんですよね?だったら、点滴の差したところも見えないようにしてもらえませんか?」と、これまたかなり正直なお願いをしてしまった!

すると「ガーゼとかで隠しておけばいいですか?」と言われ、「私が当日いるかどうかわかりませんが、必ず申し伝えます。」と。もし、手術が2番目以降になる場合は、病棟にて看護師さんが処置するらしいので「自分で言います。」と答えた。

しかし…「この人は本気で病院怖いんだな。」と思い直したらしく…
執刀がM先生……。それに6ヶ月も待ってる人がいるのに、3ヶ月でできるなんてラッキーです。(筋腫を縮小するために、半年間もリュープリン投与する人がいるのに、私はその半分で済んでいると言う意味)」

そして、私の手を取って「絶対に(病院に)来てくださいね。(^-^)(←バッくれるなと言う意味)」と言われた。(^^;

今のところ、逃亡するつもりはない……。多分。(^^;

なぜならこの2日間で思ったことは…「大学病院」として考えると、私はかなり軽症の部類だと思う。
(実はこの面談を待ってるとき、「(手術室で)お母さんに泣かれたら、お子さんが不安になりますから。親御さん達が強くなってくださいね。(^^)」と話している声を聞こえてきて、部屋から出てきたのは子供を連れた夫婦。「あんな小さな子(多分3歳ぐらい)が手術受けるのか!!」と。。さすがに心が痛む。←でも、良く考えたら、私も同じような年齢で手術受けているらしい。そんなことすっかり忘れてるけど、もしかして…私の病院嫌いは、そのトラウマか?とも思う。)

でも「いい意味」での軽症扱い。この看護師さんも「悪いものは取った方が…」と言いかけて(そんなこと言うと、私が不安に思うと思ったからか?)「悪いもの」と言う言葉を取り消したり、「全く健康体ですね。」とか言われるのは、ツッコミは入れたくなるものの、全然悪い気はしない。。

だけど手術は手術。だから、決して粗雑には扱わない。
「手術室のみんなでお守りしますから。」と言われた。

守るのは「私の命」…ということだろう。
だけど、不思議とその言葉に不安を感じず、むしろ「安心感」があった。

私の手術に関わる人たち全てが、100%安全な手術を目指し、私が安心して手術を受けられるよう、心を砕いているのがとてもよくわかったから。「申し訳なくて、バッくれるようなことはできない。」と思った。

しかし。。。今日も3時間もかかって、ものすごーーーーく疲れた!!!

今週、しかもたった2日間で「T大病院に6時間半滞在」って、ありえ〜〜ない!!
(あまりにも疲れすぎたせいか?麻酔科で自分の薬手帳を忘れてしまい、後日、取りにいくハメになり。。ついでに、今更ながら「登録の電話番号」が固定電話であることを思い出し、自分の携帯番号に変更した。)

ああもう、うちに帰りたい。。。でも、帰れない。。会社に行って、メールをチェックしなければ。。(涙)だけど、このままではとてもそんなエネルギーもなく、病院近くのケーキ屋に立ち寄り、さらに昼ごはんを食べての帰社。

ちなみに今日の会計は210円。日本の医療制度、何か間違ってる??(^^;