「術前の体調も大事」 手術を受けるなら、できるだけ体調を万全にしておいた方がいい…。 しみじみそう思いました。 もう1日か2日前から休むべきだったなぁ〜〜と思ってます。^^;私の場合、日曜日入院で、2日前の金曜日まで仕事してましたが、その日お昼ご飯を食べたのは午後5時。しかもコンビニのサンドイッチ。そのあと、お菓子とか食べながら残業して、帰宅したのは夜の11時。(汗) そうでなくても術前の一週間は、体調不良をおして、「絶対、風邪もンフルエンザにも感染してはいけない。」と言う強いプレッシャーを感じながら、キリキリ仕事してましたから。 手術前日(入院当日)、あんなひどい症状が起きたのは、私が「大の病院嫌い(怖い)」って言うのもあるけども、今までの疲れがどっとでてしまったのではないか?とも思います。 昼過ぎぐらいから、左脇腹ウエストぐらいに痛みが起き始め、次第に座ってるのも苦痛、最大級はベッドに横たわっていてもうなるほど。暑くて汗をかいたり、氷のように冷たくなったり…を行ったり来たり、食事をしたそばから吐き気がして、全部はいてしまいました。まさに「絶不調」って感じです。(^_^;) あまりの痛みに、手術に対する緊張なんて、全部ぶっ飛びました。看護師さんによる、「手術までの段取り説明」なんて上の空、「何か不安なことはないですか?」と聞かれて、「痛くてたまらない。」と答えたぐらいで。 小康状態になったときを見計らって、必死の思いでシャワー浴びたり、手術着に着替えたりしてました。 (痛み止めをもらっても、3時間ぐらいしか効かないので)夜もほとんど眠れず。。。手術直前の30分前ですら、座薬を入れてもらわなければ、歩いて手術室までいけなかったぐらいなので、「緊張がとれてよかった。」だなんて、全然思いません。 もう誰でもいいから、この痛みをどうにかして欲しい!!と本気で思いました。 でも。。。これって、子宮筋腫とは全く無関係な症状の上に、まだ何もしていないのです。(汗)「環境がかわったせいで体調崩す人がいるから。」とは言われましたが、病院スタッフの方々には結構心配かけてしまいました。 さらに術後翌日の夜中から、左脇の腰辺りの痛みに悩まされました。術前とは微妙に位置が違うのですが、最大級はこれまた寝られない、何も出来なくなるほど痛いのです。そんなわけで。。痛み止めを10回分処方してもらっての退院でしたが、ここまで痛みが続く人も珍しいと。^^; 原因は、全身麻酔時は身体が弛緩状態になるため、身体が堅い人は後日痛みが出ることがあると言われ、おそらくそれじゃないかと思いました。 なぜなら退院後は痛み止めより、市販の湿布の方がよく効いて治ってしまいました(=内臓系の痛みではないということ)から。それで、そもそも入院前の私は、左側ばかりひどく凝っていて、湿布をかなり貼っていた…ということをこのとき思い出しました。。(遅いって!) そんなわけで…入院生活がヒマなんてことはほとんどなく。。パソコンもほとんど開かず、暇つぶしグッズなんてほとんどいらず、真面目に病人してました。。 そもそもリュープリンの副作用で、体力が半分以下に低下していて、明らかに普通ではないのに、頑張りすぎて、その反動が入院中にでたということかな?と思ってます。(おまけに本当に直前まではらはらするような厄介ごとも色々あったし。汗) 「健康体で行くのが基本」の「海外旅行前とは全く勝手が違うんだな。」と反省しました。。(+_+) 私の知人は、胆石の手術(同じく腹腔鏡手術)で入院する前日、ほとんど寝ずに入院準備をしていたそうですが…。私のような「病院が嫌い、怖い」と脈拍も血圧も上がってしまうような人間は、決して真似をしてはいけないと思った次第です。 …というわけで、これから手術される方は、できれば術前の準備のことも考えて、おやすみを申請されるほうがいいかな?と思います。どんなに自分がしんどくても、病気は他の人には分かりづらいですし。 …と言っても、やっぱり手術は何度もやるものではなく、これっきりにしたいですね。^^; |
「何年ぶりかの涙・・涙・・・」 T大病院での術後の説明は…、(患者本人が拒否しない限り)術中の写真を報告書代わりに渡される。 思わずまじまじと見てしまった。こんなグロい写真、普段の私なら絶対目を背けてしまうのに。。。すると縫合後の私の子宮がガーゼみたいなものにくるまれてあり、「これは何ですか?」と聞いたところ、「癒着防止シートです。」と。 この目的は…手術よって傷ついた組織を縫合すると、くっついて自然に治っていこうとする働きがある。一般的にはあまり知られてないが、その治っていく過程で、くっついて欲しくない組織同士が引っ付いてしまうことがあり、これを「癒着」と呼ぶ。 それが時には、腹痛や腸閉塞、不妊症などの原因になることもあるようで、いまどきの開腹手術では、ほとんどの場合この癒着防止シートを使う…と聞いていた。しかし、「癒着がほとんどない。」と言われる腹腔鏡手術でも使用するとは知らなかった。(ちょっと調べてみたが、腹腔鏡手術でも使用することが一般的かどうか?は分からなかった。) 確かに、癒着が起きても、必ずしも症状がでるわけではないし、症状が起きなければ問題はない。だけど、例え腹腔鏡手術でも100%ないわけではないから、やってもらった方が当然いい。 一瞬、「千疋屋で売られている高い果物」を思い出した。笑(非常に高い果実を売ることで有名なフルーツショップ)我ながら「どういう感覚やねん?!」と思ったが、お見舞いに千疋屋のお菓子をいただいたせいかもしれない。 でも…この写真を見ていて… 術後の体調がいまいちでも、私の感情が「ちょっと嬉しい〜嬉しい〜とても嬉しい」を行ったりきたりしてるのは、自分の子宮があんなに丁寧に扱ってもらって、残されているからだと思った。 とにかく嬉しい!!嬉しい!! 退院した日、うちで休んでいた時のこと。。 嬉しくて嬉しくて、ぼろぼろと涙が出て止まらなかった。 「え?私、そんなに嬉しいの?」と。 リュープリンの効果がまだ残ってるから、情緒不安定になっているだけかもしれないが。 きっとこの感覚は、子宮をとることを選んだ人には分からないだろう。。。 そもそも、自分の子宮に強いこだわりがあるのは分かっていたが、正直、ここまで…とは思わなかった。あくまで「仮定」の話だけど、もし私が納得して子宮全摘していたとしても、決してこんな風には思えない。 そして「手術が終わってホッとした。」とかではなく、こんなに「嬉しい」という感情が起こるなんて、自分でもとても意外だった。 注釈をつけますと… この文章をアップするのはちょっと悩みました。…と言うのも、受け止め方によっては、まるで子宮を取ってしまうのが悪いかのように取られはしないか…?と。 確かに子宮全摘術を受け、「スッキリしてラクよ〜!」とか「もっと早く決意すればよかった!」と、術後の快適な生活を謳歌されている方は多いです。しかしその一方で、「命に関わる病気ではないのに、子宮ごととってしまうなんて考えられない。」とか、「妊娠・出産するわけでもないのに、子宮を温存したいと思うのは、私のワガママだろうか?」と悩んだり、「自分と同じ考えの人がいて安心した。」と言われたこともあります。さらには、病院をあちこちさまよい、望まない手術を強いられ、泣いている女性がたくさんいることも現実です。 だから、あえて素直な自分の気持ちを書きました。 決して否定しているのではなく、「考え方・価値観が違うのだ。」「色んな考えがあるのだ。」とご理解いただければ幸いです。(当然のことですが、子宮がんなど、命に関わる病気の場合は、「命優先」ですのでまた話は別です。) (退院から1週間ぐらい経って)もっと冷静に客観的に見たとき。。 この私の感情は、「先生が私の気持ちをとてもよく理解していてくださっていた。」と言うのと、「すごく対応のよい病院だった。」と言う、私にとって最高の環境だったおかげもあると思います。 |