「K先生(すぐるちゃん)のこと」

ある日、仕事関係の知り合いの方(40代女性既婚)と昼ご飯を食べていた時のこと。私の入院時のことを話していたら…

K先生?!細身で濃い顔のちょっとイケメンな感じのまだ兄(あん)ちゃんな雰囲気(要は「若い!!」ってオーラ満載)を漂わせている先生ですよね?!」と。

私の話を聞いて「何かどこかで会ったような医師だなぁ。」と思ったそうだが、その方がお世話になったのは産科なのにまさかの同一人物!産科も担当医がいっぱいいるし、そもそもすぐるちゃんの担当日は多いわけじゃないのに、思わぬ偶然にビックリした。

初診は女性医師だったらしいが、あまりに感じ悪くて、「病院をかえてしまおう…」と思った矢先に休診。
そこで来院日を変えたところ、偶然にもすぐるちゃんの担当日だったらしい。

「最悪な印象だった最初の医師は、もう名前すら覚えてないけど、K先生のことはとても印象に残っています。先生に代わって本当にホッとしたから。」と。で、「K先生の日以外行くものか。」と思ったそうで、里帰り出産でT大病院を離れたけど、ギリギリまですぐるちゃんに診てもらったそう。

K先生の医師としての技量はわからないけど……
明るくて感じがよくて、「とにかく人としてまっとうだ。」と。

それは、私のすぐるちゃんに対する印象とほとんど変らない。(まるっきり違ってたら、私の目が節穴…ということになるけど。汗)そして、某医師のドラマでは「すぐるちゃん!謙虚なお医者さんになって!!」と言うセリフがあるが、このすぐるちゃんはとても謙虚。

目指すところはM先生のような「患者の気持ちに寄り添える医師」なんだろう。多分。

その方には「(今回の手術・入院は)医師に恵まれて本当に良かったですね。それが何よりです。(´∀`)同じ病状であっても、医師の言い方、表情一つでも、受け取り方は全く違ってきますから。」と言われた。

でもすぐるちゃんは、若さゆえに、まだまだツッコミどころ満載。(笑)だから「K先生」じゃなくて、「すぐるちゃん」。(笑)

M先生と話していると、心が落ち着いて、とても穏やかな気持ちになるけど、すぐるちゃんは愉快な気持ちにさせてくれる。

「不愉快」ではなくて「愉快」。( ̄∇ ̄)

一文字しか違わないけどこの差は大きい。実はM先生を紹介してくれたIクリニックのS先生より、すぐるちゃんの方が全然印象良かったりする。すぐるちゃんの後ろには、M先生の影が見え隠れするせいもあると思うけど、これを「相性」と言うのかと。

だけど。。。「すぐるちゃんって、もしかしてイケメンかも?」と密かに思ってたが、やっぱりそうだったか〜〜!(^▽^;)

そのことをあまり書かなかったのは…「若くてイケメンの産婦人科医」って、ちょっとなぁ〜〜〜(;´▽`A``と思うわけで。。私も相応にトシ食ってるけど、やっぱりちょっと気恥ずかしいという感覚は持ち合わせている。

今までお世話になっていたM先生は、ひと言で言うなら「草食系おじさん」。(本当に草食べそう。笑)

「優しそう」という印象が強く、イケメンでも不細工でもなく、平均的な容姿。異性という意識をほとんど持たせず、そういう意味でも理想の産婦人科医。(←よく考えたらかなり失礼な言いぐさ。苦笑)おまけに、付き合い長くて気心知れてるから、診察終わって、下着とかつけている最中も平気で会話してたりした。

だがすぐるちゃんは、担当医が自分に変わって、私が不満に思っては申し訳ないとか、私が「教授であるM先生の患者」と言うことで、えらい気を使っている。もし私がT大病院に行かなくなったら、「自分が至らないせいだ。」と落ち込みそう。

そんな真面目にやっている医師に、「顔が気に入らない。」となんて文句を言うのは、理不尽以外ナニモノでもない。「相手はプロなんだからいちいち気にしない。」とすっぱり割り切って、私が意識しなきゃいいんでしょう?と。^_^;

今度すぐるちゃんに会ったら「そんなに私に気を使わないでくださいよ。(´∀`)」と言ってみようかな?あっ!その前に、うっかり「すぐるちゃん」と呼ばないようにしないと。(;´▽`A``(「すぐるちゃん」と呼んでも、「はい、何でしょう?(^-^)」と言いそうだけど。笑)

…というか、早く「“K先生”としか呼べない。」と思えるようになって。


「M先生のこと」

M先生は、見た目からして優しそうだが、穏やかで本当に優しい医師。

だから、悪い印象を持つ人はあまりいないんじゃないかな?と思うけど、私は格別相性がよかったと思う。

「医者大嫌い」「医師をお医者様なんて言い方するな!気持ち悪いっ!」と公言して憚らない私が、こんなに長々(11年!)とお世話になっていただなんて。。。多分「理想の産婦人科医」に近いのだろう。

言葉一つ選ぶにしても、きつく聞こえないよう、不安に思わせないよう、素っ気無く聞こえないよう、とても気を使って話しておられるのがよくわかる。そして、患者が迷うような曖昧なことは一切言われない。

体験記にも書いたとおり、2013年3月、M先生に手術を勧められたが、その時の私は「ああ、めんどくさいことになったなぁ〜〜。気が進まないなぁ。」と言うのが正直な感想だった。

…で、きちんとした結論がでないまま、外来予約の日を迎えてしまった。
でも「いやあ、何だか気が進まなくて…。」なんて、曖昧な返事はできないと思った。

それは先生に対して失礼だから
この場合の「失礼」は、M先生が大学病院の主任教授だから失礼…ということではない。

長年経過を診てきた医師として、私の体のことを真剣に考え、全責任を負うつもりで言われてる
のであって、決して、「手術しますか?やめる?そうですか。わかりました。じゃあまた3ヵ月後に…」みたいな軽いノリではない。

だから、適当に言い逃れしてごまかすのは、まるでM先生をバカにしているようで失礼だと。

で、自分が煮え切らない「本当の理由」を言ったせいで、先生には「そんなこと言われたの初めてだよ。」と少々呆れられたけど、それでも曖昧にごまかすよりよっぽどいいと思った。(そんなことしたら、あの温厚なM先生でもブチ切れそう。汗)

だってM先生が「腹腔鏡手術でできるうちに手術すべきだ。」と強引に押し切った理由は、やはり私の想像通りだったから。

なんて思いやりのある患者さんの気持ちに寄り添える医師なんでしょう。」と言われたが、M先生は医師としても人としても、まっとうすぎるぐらい全う。今、私は初診時のM先生と同じぐらいの年齢になったが、それでも人としてかなわないと思う。

そして術後、私に「嬉しい!!」という気持ちだけが残ったのは、先生もまた私という患者をよく理解していたのだろうと。私とM先生の関係はまるで「お父さんと娘のようだ」と思ったが、やはり「優しいお父さん」だったんだなぁと。

しかしM先生とは、術前検査(11月19日)以降、会っていない。もちろん手術当日にも会ってるんだろうが、私の意識はほとんどない状態。ふと「私がとても信頼していたこと、わかっていてもらえていただろうか?」と気になった。

M先生は患者の気持ちをとてもよく察することができる医師。

手術の約3週間前、「子宮筋腫を取る手術…で、間違いないね?」と言われたが、それが私への意志確認のつもりだったんだろう。(もちろん、私は間髪いれずに「はい。」と答えた。)

一度たりとも私に子宮の取り扱いについて聞かず、何も言わずに「腹腔鏡下子宮筋腫核出術予定」と打ちこんだ。きっと「私が子宮全摘など望むはずもない。」と。

だったら、私が信頼しているという思いは分からないはずはないよねとか、「そうじゃなかったら、あんなにニコニコしながら、手術の説明はできないよねぇ。」と思ったりする。

そして、私の術後の経過は、自分の想像以上に順調らしく…
すでに術後3週間後の年末には、「本当に手術したのかなぁ?」と、しこりのなくなったお腹を触っては首をかしげ、「でかい腫瘍が身体から出て行った事実」「身体に対するダメージ」比例せず。。。

術後2か月を待たずして、何事もなかったかのように元の状態に戻りそうだという現実「不思議だなぁ。不思議だなぁ。」と。

ぐずぐずといつまでも体調悪いならともかく、
これでは、ますますM先生には頭が上がらない。。(;^_^A アセアセ・・・

完璧すぎるこの医師
が、紫の花柄の手術着を着て、「あら、そうなの?おほほほほっ!(´∇ノ`*)オホホホホ♪」
と笑ってくれたら、ちょっと安心するけど。笑


*2014年8月31日追記…
「“私が先生のことをとても信頼していたこと、わかっていてもらえていただろうか?”と気になった。」と書きましたが、実はこの後、メールをやり取りする機会があり、その文面から「私の気持ち・想いはとてもよく理解されている。」と言うことに気がつきました。そして、先生が「どういう思いで私に接していたか?」と言うことを私が理解しているということも。

ひとえにお礼の手紙を渡したからだと思いますが、ちゃんと伝わっていてよかったと思いました。(^^)でも、先生が担当医じゃなくなっても、ひょんなことから某SNSでお友達になってしまったので、全く無関係になることがなく…。(と言うか、「医者大嫌い」と言ってるくせにうそみたいな話で。苦笑)11年間お世話になったこともそうですが、M先生とはつくづく縁があるのだなと思いました。