お土産さがしに街を漂う(4日目・チェスキー・クルムロフ・最終日)

先に見えるのが聖ヴィート教会次に向かった先は、聖ヴィート教会。プラハ城の聖ヴィート大聖堂と同じような名称だが、クルムロフ城とともに、ランドマーク的存在らしい。

だが残念なことに教会内は撮影禁止。(私の旅行記メモには「こんなすばらしい教会の内部を撮れないなんてもったいない。」と書いてあるが、写真がないから、さっぱり思い出せない。)

ただ、入場料は無料なので、拝観料代わりに20コルナ(約106円)寄付する。みのむちくんは5コルナだったらしく、「みのこには負けられない。」と、もっと出そうとした。結局やめたが、寄付は気持ちの問題。そんなことで競ってどうするのだろう?(笑)

昼近くなると、あたりも大分賑やかになり、人通りも多くなっている。昨夜買い損ねたミネラルウォーターを、通りがかりの店で買った。だが1リットルのミネラルウォーターは、持って歩くのは重く、一旦ホテルに戻り冷蔵庫に入れる。

ついでにパソコンを立ち上げて、メールを見たが、「ペンションロボ」(PENSION LOBO)からの返事は来ていない。ちゃんと見てるのか?あるいは外出中に、ホテルに連絡があったのだろうか?まあ、「届いてない」ということはないだろうから大丈夫だろう。…多分。

さて、これからはお土産探しの予定だが、その前にカフェに入る。今回の旅行、始まって以来の昼食タイムか?みのむちくんはフライドチキンとビール、私はそんなにお腹は空いてないので、クレープを注文する。…といっても、結構なボリュームだ。それにクレープを食べるのって、何年ぶりだろう?

一息ついたので、さっそく土産物屋をめぐることにする。チェスキー・クルムロフの夜は早い。20時や21時まで営業している店もあるが、ほとんどは16時とか、遅くとも18時ぐらいまでにはほとんど閉店してしまう。そして、朝は雲ひとつないよい天気だったのに、だんだん雲が多くなっている。しかも、ところどころ、雨がふりそうなぐらい厚い。

私のクレープ みのむちくんのフライドチキン
聖ヴィート教会 街角のカフェ
街並み 街並み

まずみのむちくんは、ボヘミアグラスの灰皿と、お酒を飲むためのグラスを探している。(海外旅行において、私はよくアクセサリーを買うが、みのむちくんは灰皿を買うことにしているらしい。)しかし、まともにボヘミアガラスの灰皿を買うと、小さくても3000円ぐらいする。プラハで買うのと、あまり変わらない値段。

とりあえず、灰皿は保留にして、お揃いのタンブラーグラスを買う。1つ6ユーロ(約828円)と手ごろな価格。(ここは珍しくユーロ払いでもOKな店だが、現金しか使えないようである。)しかしまたしても、あちこちに「どう見てもこれは、ベネチアグラスだろう。」と思われるものが売られている。なぜだろう?

そして私も、何気にボヘミアガラスのワイングラスを探していた。仕事関係の知り合いに「何かピンとくるものがあったら買ってほしい。」と頼まれていたからである。個人的には「ピンクの地にカッティングが施されたグラスがいいなぁ。」と思ったが、かなり高い上に、自分用には買いにくい。私はガラス製品と相性が悪く、高価なものほどすぐに割ってしまうのだ。(苦笑)

街並み お土産物屋

とある店のショーウインドウにふと目が留まる。カッティングは普通のボヘミアガラスと変わらないが、下部が赤や青になっている。今まで、どの店でも見かけなかったデザイン。しかも1つ266コルナ(約1409円)と手ごろである。

これだ〜!

デザインは赤とブルーの2種類。1脚づつ買ったが、赤は現品しかないようだ。だが、ちょっとだけ目的を果たしたのでほっとした。私が「プラハでもボヘミアグラスを色々見たけど、こんなデザインはなかったよ。」と言うと、みのむちくんもみのむち姉とみのむち母に買おうか?と悩み始める。安い割にはちゃんと箱に包装され、「ボヘミアグラス」という商標がついているし。

だが、何時まで営業してるのか?

ドアに書かれている営業時間を見ると、チェコ語なので、どれが今日の時間かよくわからない。もし15時30分だったなら、今すぐ買わないと間に合わないだろう。とりあえず、今まで買ったものを置くために、一旦ホテルに戻ることにする。

建物にはだまし絵が描かれている スヴォルノスティ広場

その途中にも、ボヘミアグラスのつめやすりを3本ほど買い、またミネラルウォーターを売ってる店を見つけ、今度は500mlのものを買う。この街でミネラルウォーターは、売られているところが限られているので、見つけたらすかさず買わなくてはいけない。そして、明日のウィーン行きのシャトルバスを依頼した旅行会社「ペンションロボ」を見つける。

なんだ!こんなに近くだったのか!!

私とみのむちくんが滞在するグランドと同じく、スヴォルノスティ広場の端にあり、歩いて2、3分の距離だろうか?本当に目と鼻の先だ。ここでリコンファームしようかと思ったが、明日もしも迎えに来なかったら、「直接会社に押しかれればよい。」と思い、ホテルに戻る。ホテルの廊下

パソコンを立ち上げると、今度はメールが届いていた。

thank you for FINAL confirming your reservation.
ご予約の最終確認ありがとうございます。

We have booked for you 2 seats on 29th September 2009 on the shuttle from Cesky Krumlov to Vienna.We will pick you up at 8:45 a.m. in front of the Hotel Grand.
私達はあなたのために2席、2009年9月29日チェスキー・クルムロフからウィーンまでのシャトルバスを予約しました。 ホテルグランドの前で朝8時45分にピックアップします。

キャンセルされてなくてホッとしたが、ひと言もわびもなく、何事もなかったように書いてくるあたり、ちょっと頭に来る。

みのむちくんは、先ほどのグラスを「買おうか?買うまいか?」と悩んでいる。私はふとチェコに来た記念に、「琥珀かガーネットのアクセサリーを買おう。」と思い立つ。(ガーネットはボヘミア地方の名産。そして琥珀は、バルト海沿岸のものが入ってくるのか?あちこちに売られている。)そこで今度は、ジュエリーを売っている店も探すことにする。

ジュエリーショップ 街中のカフェ
街の外に続く道 クルムロフ城

30分ほど経過して、時刻は16時過ぎ。再び、先ほどの店に行ったが、なんと早々に閉店している。今日は休日だから、閉店は15時30分…ということか?やはりあの時買っていなければ、タイムアウトだったようだ。みのむちくんはちょっとがっかりしていたが、所詮自分用ではないのでいいだろう。

しかし、その仇か?反動か?その後みのむちくんは、ボヘミアガラスの灰皿とか、チェスキークルムロフのイラスト入りのビールジョッキーとか、鬼のように買いまくっている。(笑)私はまた、お土産用のボヘミアガラスのつめヤスリを買う。以前よりみのむちくんは、ボヘミアガラスで作られたつめヤスリを使っている。爪当たりもなめらかで、これを使うとステンレス製のものは使えなくなるぐらい優れものらしいのだ。(1本700円ぐらいなので、お土産としても手ごろである。)

こんな女の子がいても全く違和感なし 高台からの景色
街並み 真ん中の建物はだまし絵

それにしても…先ほどから何度も、同じ店や同じ人に遭遇し、クルムロフ城も毎回通るたびに撮影している。クルムロフ城でみのむちくんがカメラのシャッターを押してあげた観光客や、大きな犬を連れて歩いている人など、みな漂っているだけ。(笑)さして観光スポットもなく、ふらふらと自由気ままに歩くのが、この街の過ごし方のようである。(上記のように街散策で撮影した建物の多くは、よく見ると「だまし絵」である。)

再びスヴォルノスティ広場に戻ると、ツアー客が集合していている。「小さい人たちだなぁ。」と思ったら、これまた日本人観光客。おまけに、添乗員らしき人はえらい年配の男性だ。「それでは一旦解散で、15分後に集合です。」と言ってるが、15分はトイレ休憩レベルではないのか?

スヴォルノスティ広場 高台からの景色
高台からの景色 高台からの景色

おそらくチェスキー・クルムロフ中のジュエリーショップを見たと思うが、「これ」と思うものを見つけられない。どれもありきたりで、繊細さに欠け、何か垢抜けないデザインで、いまいち欲しいと思えない。(カリブ海クルーズで、船内のショップで売られていたものの方がずっとよかった。)

さらに見た目に珍しいグリーンの琥珀は「何かきれい過ぎるな。」と思ったら、やはり染色。さそりの入った琥珀も珍しいと言えば珍しいが、ハッキリ言って欲しくない。(しかもこれまた、「人工ではないか?」と推測する。なぜなら、もし本物だったら、土産物屋ではなく博物館行きである。)

モルダウ川沿い 何度も通った橋
街並み 街並み

結局何も買えなかったが、気に入らないものにお金は出したくない。私がチェコで買ったのは、ボヘミアガラスのつめヤスリだけ。縁がなかったということで、しょうがないだろう。どうも1日程度の滞在では、これといったお土産を買えないようだ。(しかし後に、「牛に翼がついたマリオネットを買えばよかった。」と少々後悔する。やはり海外旅行時の鉄則は「迷うなら買え。買えるのは今だけ。」である。)

そんなわけで、お土産買いはこれにて終了。今日の夕食は、2人で500コルナ内(約2650円)ですませないといけない。なぜならみのむちくんの残金は、ほぼゼロに近く、500コルナは私の手持ちのお金全てである。(もちろん、明日のバス代は別に残してある。)ユーロやドルなら問題ないが、チェココルナは使えない通貨なので、うまく使い切らないといけない。

モルダウ川沿い 店内(奥にあるのは液晶テレビ)

そこで「コース料理190コルナ(約1007円)」と書かれている店に入る。建物は古くとも、古いテレビが飾りで、その横に液晶テレビがおいてあるところがチェコらしいか?だがコースはなく、単品で頼むことになる。色々な種類の焼いた肉(豚肉・牛肉・鶏肉・七面鳥)の盛り合わせと、卵とハムのサラダ、そしてビールである。

しかし、また東洋人の団体が入ってきて、店内はにわかに慌しくなる。
どうもチェスキー・クルムロフでは、団体客にばかりあたってついてない。

肉の盛り合わせ 卵とハムのサラダ

そして来た料理は、注文したのは1人前でも、十分2人前の量。じゃがいもなど「一体何個使ったのか?」と、シェフに問い詰めたくなるぐらいである。(おそらく6個は使ってるんではないかと。苦笑)ブルーベリーソースがかかってるあたりは北欧風か?そして、サラダに使われているネギは太く、まるで日本の下仁田ネギのようである。

だが、牛肉は焼きすぎず、サラダのドレッシングも、オリーブオイルとバルサミコ酢という至ってシンプルなもの。普通においしく食べられる料理である。そして会計は390コルナ(約2067円)。チップを入れて430コルナ(約2279円)のつもりが、我々がいまいち貨幣の区別がつかないのを見かねて、店の人が枚数だけ持っていた。でも、ごまかしたり、ぼったくらないところが平和である。

洞窟のようになっているテーブル席もある 店内

何度も言うようだが…おとぎの国の夜は、本当に早い。まだ夜8時30分ぐらいだと言うのに、すでに店はほとんど閉まっている。景色は大変美しく、治安もよく、システムもしっかりしていて過ごしやすい街だが、この点については、大きくマイナスである。 ビールを注ぐ女性

それはまるで一昔前のヨーロッパのよう。ただし、観光地でなければ、そんなに珍しくないかもしれないが。しかし、朝方人間にはこの慣習があってるようで、みのむちくんはまだ夜9時だというのにふご〜と寝ている。

私は風呂に入った後、旅行記の続きを書き続ける。だんだん、現地での作業時間が増えてるような気がするが、今日は眠気に負けず、どこまでできるのだろうか?

それにしても、チェスキー・クルムロフは、小国のマイナーな都市なはずなのに、意外に日本人が多いことに驚いた。(小さい街だから目立つのか?)

「そのうち、日本語を話し出したりして」…という恐れもあるが、異国情緒がなくなるから、絶対やめてほしい。ちなみに、「チェスキー・クルムロにあるモルダウ川の上流もまたどぶ川のようである。」と書いておく。(ただしそんなことは全く気にならないぐらい景観が美しい。)

そして、「風邪引くかも…?」と言う微妙な状態を保ったまま、明日は最後の滞在都市であるウィーンに向かう。




このバスはぼったくりか?(5日目・チェスキークルムロフ〜ウィーン)

本日はウィーンに向かう日。昨日は結局、眠気に負けて、夜11時30分ごろに寝てしまった。そして今朝は6時から起きて、旅行記の続きを書いている。

時刻は7時30分。「まず朝食。」と思ってレストランに行くと、「開店は8時からです。」と言われる。そこで、ちょっと外に出てみた。

まだ朝の8時前だというのに、昨日の「15分後に集合」の日本人グループがいる。クルムロフ城に行くにしてはまだ早いから、これから街散策だろうか?ほぼ全員揃ってるところを見ると、きっと集合時間は8時だろう。だが、万事がこの調子では「定刻に来た人は肩身がせまそうだなぁ。」なんて、勝手な想像をする。

スヴォルノスティ広場 朝早くから営業していた雑貨屋
早朝の街並み これらもまただまし絵が…

ところで私の所持金は、残り120コルナ(約636円)ほど。(もちろん、チェコの貨幣の残金。)どうせなら記念に、紙幣ではなく、コインで持っておきたい。そこで小銭に崩そうと、開店している店を探す。「さすがに8時からは営業していないだろう。」と思ったら、雑貨屋が開いていた。(朝型の雑貨屋か?)それで15コルナ(約80円)のミネラルウォーターを買い、ホテルに戻る。

8時を過ぎたので、レストランは営業を始めたが、まだそんなにお客はいない。ちなみにこのレストランは、夜も営業していて、「朝食がこんなにおいしいのだったら、昨夜はここで食べたらよかったかな?」とも思った。

昼・夜は外でも食べられる ホテルのレストラン
フロントへと続く 朝食

8時40分になり、チェックアウトの手続きをするため、フロントに向かう。(…と言っても、小さなホテルなので、階段を下りるだけである。)私とみのむちくんの前には、一組しか並んでいないので、すぐに終わるだろう。

…と思ったら、予想外に時間がかかっている。フロントスタッフが1人しかいないうえに、領収書も全て手書き。そして、料金が前払いでなく、現地払いのせいもあるだろう。そうこうしているうちに、玄関の扉が開き、「Vienna?(ウィーンのこと)」とドライバーが顔を出す。時間になっても、私達が来ないからか!「シャトルバスの会社から近いホテルでよかった。」と思った。ホテルのレセプションのある通り

ちなみに領収書はユーロ表示になっていたが、チェココルナって、ユーロぺッグなのだろうか?それと、ミニバーの料金は現金払いだった。わざわざ100コルナ札を崩すために、朝から翻弄することはなかったのである。

集合時間が過ぎてしまっているので、慌ててスヴォルノスティ広場に行くと、ライトバンが止まっている。すでに日本人3人が乗車していて、「遅くなってすいません。」と言って乗り込んだ。

まさかチェコで「おはようございます。」(日本語)と挨拶するとは。さらに前の座席に、運転手以外に3人乗り込む。ウィーン到着まで2時間30分もあるのに、こんな狭い状態で行くのだろうか?

…と思ったら、駅に到着し、大きな観光バスに乗り換えるように言われる。「そりゃそうだよね。あのままウィーンまでいくのはしんどいし。」と思ったが、このバスは何人乗りなのだろう?20人か?30人か?まるでヨーロッパバスツアーみたいである。

最初にも書いたとおり、ウィーンまでは1人・950コルナ(約5000円)の現金払い。(現地で直接申し込むこともできるようだが、ネット上の事前申込のほうが1割安いようである。)チェコの物価にしては結構高い。「ライトバンのような数人乗りの車」と思っていたので「しょうがないな。」と思ったが、こんなに大勢乗れるなら「ぼったくりではないかい?」と思わなくもない。

乗客がたった1人であっても、運航させなければいけない時の保障か?…と言うより、やはり「チェスキー・クルムロフからウィーンへのダイレクト便は、このシャトルバスしかない。(2009年現在)」という現実の足元を見た料金のような気がする。

ウィーンに向かうバス 車窓より

それにしても、このバスを予約するには、専用フォームがあるわけではなく、全てチェコ語か英語でやりとりしないといけない。…のわりには意外に(世界中で「英語が苦手」と思われている)日本人が多い。みのむちくんが、先ほどの車に同乗した女性に「どうやってこのバスを予約されましたか?」と聞くと、同じくインターネットのサイトからと言われた。ヨーロッパにおいて「年配の個人旅行者」は、旅慣れた人が多いようである。

プラハからチェスキークルムロフまでやって来た時のように、まるで北海道のような景色が延々と続く。とりあえずはリンツを目指しているのか?みのむちくんは地図を見ているが、私はだんだん眠くなってきた。

車窓より 車窓より
車窓より 車窓より

その後、その女性達のおしゃべりはよく聞こえるらしく、
「以前は、添乗員付きツアーで参加していたが、毎回「どこに連れて行かれるんだろう?」といまいち把握できず、自由時間になっても何をしていいのかよくわからなかった。」とか、車窓より
「チェコにローマ法王が来ている。」(そういえば、昨日のレストランで、そのような映像が映っていたことを思い出した。)とか
「昨日はチェコの祝日で唯一、クルムロフ城が見学可能な日(やっぱり見学すればよかったか?)」とか…
私がうたた寝している間も、自然と話の内容が聞こえてくるらしい。

時々ぱっと目がさめるが、相変わらず変わらない景色が続く。「エイチ・アイ・エスが言ってたアイロタワーが建ってる場所はこんな感じだろうか?」と思いつつ、まだまだウィーンには程遠い雰囲気。

ペンションロボからのメールには「11時30分に到着する。」とあったが、このペースでは絶対に無理だろう。(担当者のカテリーナもいい加減なやつである。呆)