8.再び、情緒不安定に陥る(9月19日〜10月11日) MRI検査終了後、私は再びナーバスになった。 いくら子宮筋腫ではよくやると言っても、MRIは精密検査の部類に入る。 「もし、何か悪いことが見つかって、診察日を早めてくださいなんて、電話がかかってきたらどうしよう?!」とビクビクしていた。 しかも、また悪性の可能性と、ガンの併発を心配するから、始末に終えない。(苦笑) だが、ちょっと冷静に考えてみた。 子宮筋腫と形状も症状がよく似た悪性腫瘍・子宮肉腫の発生率は、統計的に言うと0.1〜0.5%。数万人に1人という稀な病気であり、私が行ったT大病院でも、2〜3年に1人ぐらいらしい。 体験者のサイトを見ると(と言っても、2つしか見つからない)、異常な過多月経、不正出血などの症状が起きている。私にはそれもない。さらに言うと、筋腫(特に変形筋腫)との判断が大変難しいらしいが、腫瘍マーカー(LDH)の数値が、基準値より多少高くなることがあるらしい。ところが、私は今年8月に受けた検査では上回るどころか、基準値より若干低いぐらいである。 さらに、ガンとの併発の可能性だが、こちらも統計的に言うと1〜5%で、数千人に1人の確率。私の場合、頸部の細胞診はクラス1で正常範囲。8月に正常だったものが、2ヶ月やそこらで異常になるとは思えない。だから、可能性はないと判断していいと思う。 *参考までに細胞診の結果は、クラス1〜5まで段階があります。(進行度を表すステージとは別です。) その中で1と2が正常、3が異型細胞と言われ、要注意(正常に戻ることも多い。)、4、5が悪性の疑いありです。そして、この検査の的中率はほぼ100%で、半年前にクラス1だったのが、いきなり4になることはなく、時間をかけて変化していくようです。 そして、子宮ガンは体部にできる場合もある。 検査はしてないけど、そもそも日本人は頸部の方が圧倒的に多いし、年齢的に見ても可能性は低い。 3つの可能性に対して、共通して言えることだが、全く自覚症状もない。 **注意** 私がここまで考えるのは、単に超心配性だからです。(苦笑) 特に子宮肉腫は本当に稀なので、これを読んであまりご心配なさらないようにしてくださいね♪(そういう理由で、あえて「子宮筋腫って何?」という項目から削除しました。) 以上のことを総合すると、多く見積もっての5%から、もっと割り引いて考えてもよさそうだ。1%ぐらいか…?1%?! そりゃ、医師も疑わんがな…。(苦笑) もちろん、切除して細胞を見ない限りは、絶対とは言えないが、「もし私が、出勤途中で交通事故に遭って、死んだらどうしよう!?」と心配するのに近いと思う。 そんなことをいちいち気にしてたら、怖くて何も出来ない。(苦笑) それに、いくら超心配性な私でも、悪性の判断はそう簡単につかないことぐらいは知っている。もし疑いがあるなら、MRIだけでなく、併行して色んな検査をするだろう。 気になる症状があるならともかく、医師が疑ってもいないことを、私がこれだけ気にしてどうするのだ?! 8月からいらん心配ばかりして、いい加減疲れてきた。。。(苦笑) 筋腫を告知されてからというもの、精神的には落ち着いてきているが、寝不足で肌は荒れるし、胃炎は再発するわ、ろくな事がない。 ところが、MRI検査を受けてから、半月が経過したある日、自宅の留守番電話に7回ぐらい着信記録が残っていた。 何だろう…?T大病院からか?! 一瞬私は、とても不安になった。 みのむちくん「もし、T大病院からだったら、何かメッセージを残すはずだよ。」 もっともな意見である。案の定、夜9時にも、同一人物だと思われる人からかかってきて、「CDの注文をしたいのですけど。」と言われた。 …こいつか!! どうも、ウチとどこかの店を間違えて、何度もかけてきたらしい。 私は思いっきり不機嫌な声で、「間違い電話だと思うんですけど。」と言ってしまった。(苦笑) かけたきた人には申し訳ないが、全く人騒がせな!!! だが、実はおバカなのは私の方で、T大病院初来院の日、緊張のあまり、間違えてみのむちくんの電話番号を教えていた。(ウチは個別に電話回線を引いている。) だから、T大病院が私の電話にかけてくるはずはない。 それに、もし電話がかかってきたら、みのむちくんも忘れず私に言うだろう。 結局、MRI検査から1ヶ月近くが経過しても、何の連絡もなかった。 私ってば、バカかも…!? この騒動で、すっかり疲れ果てた私はそう思い始めていた。 それでも、おバカな私の超心配性ぶりはまだまだ続く。(苦笑) 次回の診察日(10月16日)が近付いてくると、また憂鬱になってきた。 10月9日、私があまりにも鬱状態になっていたので、みのむちくんに「T大病院から、何か連絡があったの?」と言われる。別に何があったわけでもない。 ただ、「1週間後にまた病院に行かなきゃいけない…。」と思ったからである。(苦笑) みのむちくん「みのこは、よっぽど病院が嫌いなんだね。」 大嫌いというか、すごい恐怖だ!!(以下「病院なんか大キライ!!」で書いているので省略) でも、私がこんな調子(よく精神的に不安定になる)だから、みのむちくんは「もうどこの病院でもいいから、1日でも早く手術をすれば?」と言う。 だが、T大病院のM先生のような、私が緊張しないで話せる医師がそうそう見つかるとも思えない。(この話も「セカンド・オピニオン」で書いているので省略) 私「病院の中に入ったらね、スターウォーズのダースベーダーのテーマが流れてきそうな感じだよ。」 みのむちくん「そんなことないって!」 まだ、こんなことを言ってる辺り、前回(T大病院初来院の前)よりは、精神的に余裕がある。 だが、つくづく損な性格である! 世の中には筋腫があっても、医師に「気にしなくても大丈夫ですよ。」と言われれば、気にもしない人もいるというのに! 「もし、**だったら、どうしよう?!」 私は8月から、こういう仮定を勝手に作って想像し、悩んで不安になっている。 何も悪さしない分をわきまえたおとなしい居候(筋腫)なのに?! …いや、なまじ元気だから、色々と考えてしまうのだろうか? これ以上、同じことを書いても、ページのムダなので、今の憂鬱度は「前回の診察前の3割引」と書いておく。 書いてる私もいい加減、自分の情緒不安定に付き合ってるのが、イヤになってきた。(苦笑) |